差出人: Masayuki Nakamura <masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp>
送信日時: 2012年9月8日土曜日 11:04
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: あづま湯(戸田市上戸田)

ナカムラです。

今日(8/31)は、「あづま湯(戸田市上戸田)」に行ってきました。 戸田駅(埼京線)から、1.0キロ、10分くらいです。

あっという間に8月も終わり。9月は上期締め切りの案件が目白押しだけど、強制的に職場を1週 間離れなければならない。あれもまだ、これもまだと思いながら東京駅から京浜東北線で赤羽経由 で戸田駅に向かう。

この駅は初めて降りる。駅周辺は、快速が停まる戸田公園駅よりほんの少しだけいろんなものが有 るようだ。

同湯は、後谷公園近くの築創業45年くらいというコンクリ造の銭湯。コンクリ造ながらビルではな く、外観はともかく、エントランス、脱衣所棟、浴舎、釜場というような伝統的木造の構造を踏襲 した浴場専用の建物だ。煙突も角型ながら普通に高いコンクリ煙突があって、白煙を棚引かせてい る。

「あづま湯」とあるエントランス。前の植え込みは丁寧に刈られていて、行き届いた銭湯という予 感がする。

右手が男湯の入口で、中に入ればSakura-G錠の下足箱で女湯側と分離されている。

番台へのサッシの扉を開けれは、予想しなかった白亜の空間に驚かされる。3間四方の広さ。天井 扇が回る変速的な格子の平格天井までは3間ほどもある。そんな広い空間は、天井を含めややオフ ホワイトのペンキで塗られている。

ロッカーは、島ロッカーと、入口方にSakura-3錠のものが置かれている。その他、黒柱時計、デジ タルのゴツいTeraokaの体重計、テーブル、縁台があるのみ。かなりシンプル。そして、かなり清 潔。いい銭湯ということが分かる。

浴室は、幅3間、奥行4間ほど。天井は3間の高さがあってかなり緩やかな勾配の船底天井。男女 境中央に太い柱がある。内装はやはり基本的に白一色。丁寧にペンキが塗られている。そのため、 判別し難いけど、天井は木板張りのようだ。そして、昔は子供連れが多く女湯の方が混んだため、 幅が半間ほど広いという。

島カランは1つで、カラン数はセンターから5・5・5・5。床のタイルはユリ模様のピンクと白。浴 槽周りはサワーピンクの大理石紋様のものが使われている。

浴槽は、奥壁に接した主浴槽と薬湯。主浴槽は7点座ジェット×2とショルダーマッサージ。赤外 線ランプは点灯していない。井戸水を薪で沸かしたお湯は42度くらい。窓からの風を感じながら心 地いい。女将さんは当たり前のように”うちはお湯が命だからねぇ…”と言っていた。井戸水を薪 で沸かしたお湯は、もちろん良かった。

圧巻は奥壁の切り絵調のモザイクタイル絵。絵柄は「木曾街道/戸田川渡」。中山道(木曾街道)の 戸田は、明治8年に戸田橋が架橋されるまで、300年にわたって荒川の戸田の渡し舟で栄えた土地。 以前はペンキ絵があったというけど、20年程前の中普請の際、浮世絵の著作権の問題を確認し、ご 主人が特注したものだ。荒川の青が鮮やかな、優れたタイル絵だ。

さらに男女境には、ベージュと茶色のやや大きめのタイルでエジプトの王朝を描いた切り絵調のモ ザイクタイル絵。蕨の三晴湯で見たのと同じものだ。

金曜日の21:05から21:45に滞在。相客は5人ほど。古い建物ながら、内外ともに清掃が行き届き、 居心地がいい銭湯だった。

上がりの一杯は駅前の「浜焼酒場/磯野くん」。これ以上簡素には出来ないベニヤ板の内装の魚介系 の居酒屋。浜焼きというだけあって、焼き物は目の前の小さなガスコンロで自分で焼くシステム。 縞ホッケや、アタリメを自分で焼くのは初めての経験。それにしても、スキンヘッドで極道系の黒 地に鯉が跳ねる鯉口シャツの”おやびん”は、何処かの酒場で見たことがある。。。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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