差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2007年7月29日日曜日 20:57
宛先: 銭湯ML (sento-freak@kt.rim.or.jp)
件名: 相合温泉(大阪市中央区千日前)

ナカムラです。

今日(7/19)は、「相合温泉〈あいあうおんせn〉(大阪市中央区千日前)」に行ってきました。
日本橋駅(大阪市営地下鉄)から、0.3キロ、3分くらいです。

大阪の銭湯は、生まれて初めて。

上本町と堂島で仕事を終えて、なんばオリエンタルホテルに投宿。旅程の手配は総務に頼りっきりだったけど、小生がふだん泊っているような、いい加減なビジネスホテルなんかと比べてかなり気が利いている。外で風呂入って、飲んで戻って、寝るだけだからどうでもいいと思っていたけど、やはり楽チンだ。

道頓堀近くの串揚屋で同僚と夕食を食べた後、千日前の「相合温泉」へ向かう。
ミナミと呼ばれ、道頓堀川のほか、歌舞伎座、法善寺横丁、宗右衛門町というような関東人でも聞き覚えのある地名が近くにある。

同湯は、「相合橋筋」という風俗店も多い地域にある。さらにその奥の小道にあるので、キョロキョロしていると、ちょっと恥ずかしい。しかし、規制が厳しいのか吉原などと同じで、客引きが活発という感じではない。

同湯の並びに、紫地に「ゆ」という暖簾を下げたファッションヘルス店があって、一瞬とまどった。
それにしても、銭湯の並びに「ゆ」という暖簾は冗談がきつ過ぎる・・・。

古い感じのビル銭。何階建てだか良く分からないけど、裏通りのビルの谷間という感じ。暖簾を潜ると本当に小さな靴脱ぎ場におしどり錠の下足箱。

もうその時点で、小さなフロントのご主人と目が合う。入浴料は390円。場所が場所だけにフロントに貴重品を預けることにする。自分で専用の巾着に放り込んで、番号札を受け取る。浴場サイドでは、なるべくというか、一切、財布などには手を触れないというシステムのようだ。

脱衣所もかなりコンパクト。幅2間半、奥行3間がオリジナルだけど、サウナ、フロントなどが張り出していて、狭い感じ。相客にはヤクザ屋さんとその子分と思しき若い衆のお二方がいらっしゃったけど、ベンチが1つしかない室内を移動するのに、ぶつからないように意識しなければいけない。

ロッカーは外壁側に錠がOshidoriのブロック状のもの。その他、デジタル体重計がある程度と必要最小限度の設備があるだけ。

浴室は、幅2間半、奥行4間ほどの縦長。天井高は2間強のプラ板張りで男湯の中心部が少し高くなっている。古い作りゆえに、ビル銭ながら高い天井だ。

浴槽群は入口近くの外壁側には乾式サウナ。反対側には、ジェット、バイブラ、電気などが並んでいる。普通のバイブラなんだけど、「マグマ風呂」との表示がある。まぁ、そんな感じがしないでもないけど、「マグマ風呂」は少し大袈裟な感じがする。男女境のその隣に2人用程度のサウナ用の水風呂。温度は20度くらい。

主浴槽は、浴室の中心に長方形のものが1つ。内部はミッドナイトブルーのタイルが鮮やかだ。湯温は42度くらい。深・浅に区切られていて、ステンレスのパイプが渡されている。へりの上部と、一段ある踏み込み段に御影石が使われている。大阪銭湯の定石の一つらしい。

洗い場は、外壁と浴槽の1辺に壁が設えられて細い中に向い合わせに10数個くらい。外壁側に「緑椅子」があるけど、関東サイズより大きいだけでなく、高さが2倍半くらいと、見たこともない高さの緑椅子だ。

奥壁の先には、1間四方のスチームサウナ。周囲が岩風呂風になっているなかなか居心地のいい清潔なスチームサウナだった。

ビジュアルはなし。小さいスペースに、ごちゃごちゃといろんな浴槽、サウナが詰め込まれている感じ。別に嫌いじゃないし、周囲の繁華街に相応しい銭湯という感じがした。横浜・曙町(利世館)、東京・吉原(堤柳泉)など風俗街に銭湯はあるけど、風俗店と軒を接している銭湯では、最右翼かも知れない。

上がりは暫く散歩して、大阪の雰囲気を感じてた。
東京、横浜よりも、夏の大阪は蒸し暑い感じがする。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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法善寺横丁