差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2004年6月2日水曜日 0:02
宛先: 銭湯ML
件名: 朝日湯(横浜市西区中央)

ナカムラです。

今日(5/28)は、「朝日湯(横浜市西区中央)」に行ってきました。
横浜の隣の戸部駅(京浜急行)から、0.6キロ、10分程度です。

入口は、千鳥破風の黒瓦。その真中に白木の大きな表札のようなもので縦に「朝日湯」と書いてある。
暖簾はオリジナルというか、女将特製のような生地を縫い合わせたもの。

昭和26年創業の同湯の下足箱は「富士錠」。
アルミサッシの戸を開けると、レトロな茶色の板張りの番台。

脱衣所の広さは幅3間、奥行3間半。
天井は、折上げ無しの格天井。
格子も天板も焦げ茶色で風格があるけど、寄る年波により、やや波打っている。

床は伝統的な板の間。建具も番台への入口と浴室への入口はアルミサッシになっているけどその他は木製の建具を維持している。
外壁側に「TOKYO」の板鍵が付いているロッカー。その他に松竹の板鍵の島ロッカーが、1.5個。
小さな島ロッカーは番台の前に衝立のように置かれ、14インチのテレビや販売用の風呂グッズのケースが乗せられている。
脱衣籠も10個ほど積まれ、現役の様子。

14インチのテレビは、何と釜場を監視するモニターだった。こんなのは初めての遭遇。
普通のテレビは男女境に25インチのテレビがドラマを映し出していた。

その他にONO Scaleのアナログ体重計、テーブル、椅子などが置かれている。
柱時計はなく「白銀堂」のシチズンの電気時計が掛かっていた。近くの「中の湯(藤棚)」にもあったなぁ・・・。
「白銀堂」はどうも、神奈川区にある時計店のよう。

ここの最大の特徴は、女湯側にある大きな和太鼓が2つ。
主人の菓子田氏は、ここで月に2回、能登地方の和太鼓(「杉豊太鼓」というらしい)を教えている。
それらに関する新聞記事や解説の貼り紙があった。

浴室は、幅3間、奥行4間。
天井は2段型だけど、ウィング部分の幅が狭く、高い天井の面積が広い体育館型。
ペンキは結構くたびれている。色は白とモスグリーン。

何もないのと、盲目なのかな、そんな感じの修行僧のようなかなり高齢の老人しかいないので広々としている。
それに、外壁側の木製窓が低い位置から大きく開け放たれていたので換気がすこぶるいい。
露天じゃないけど、それに近い風が流れている。

島カランは1列。鏡もシャワーもないプレーンなもの。
カラン数はセンターから6・5・5・4。センターと外壁側にのみシャワーが付いている。
カランは日の丸扇の旧型が1/3。残りは角型になっている。
外壁側、脱衣所側が、幅1間奥行50センチほどあって冷・温の立ちシャワーが設置されている。

浴槽は深浅2槽。
ミッドナイトブルーのタイルが貼られている。心持ち、横浜の銭湯ではこのタイル多いかな・・・。

浅槽は2穴ジェット×2に緑ランプ。温度は42度くらい。
深い方は薬湯でバイブラ。温度計は50度を指していた。実際の温度もそれくらいあった感じ。
とても入れないので、水を投入・・・。
46度強まで温度を下げて少し浸かってきた。
その後も見ていたけど、深槽に入る人は居なかった。

ビジュアルは、丸山師の見附島(13.8.24)。板に直接描かれている。
見附島は、よく見るけど、石川県洲珠市にあるんだ・・・。ここの主人の故郷の風景でもある。

ブリキに描かれたものより味があると思う。
それにこの銭湯は、大型のペンキ絵で迫力もある。なかなか良かった。