差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2008年2月3日日曜日 13:40
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 旭湯(中央区佃)

ナカムラです。

今日(2/1)は、「旭湯(中央区佃)」に行ってきました。 月島駅(東京メトロ有楽町線)から、0.3キロ、3分くらいです。

普通は風呂上がり後に居酒屋に入るケースが多いけど、乗り換えの有楽町駅で「丸三横丁」の 「銀楽」を眺めたら、とりあえず「呑むか・・・」と銀楽に吸い込まれた。

有楽町のガード下で「やきとり」の暖簾を下げたモツ焼き屋。内装は昭和20年代後半という か、ここは映画のセットかという趣きの郷愁の世界がある。

奥に座敷があるけど、何やらレジ袋がうず高く積まれている。まぁ、焼き手が90歳のお婆さ ん、ホール担当が70歳は近いだろう甥っ子がやっている店。すべてを調えることが難しくな っているようだ。

串は複数本で頼むようだ。串6本を塩で頼む。それと燗酒。むら猪口に乗せられた小さめのグ ラスへ薬缶で熱い酒が注がれる。婆が焼く、レバ、タン、ハツの2本ずつの串はかなり大振り のもので、夕食時の小生も少し難儀するくらいの量だった。計1260円。

有楽町駅のガード下の「丸三横丁」は、驚くほどのレトロワールドが化石のように残っている。 清潔とは言い難いので、全ての人には勧められないけど、こんな店が残っているのかと唸らさ れる光景がある。

さて、月島駅まで足を運んで、旭湯。あの佃島の銭湯だ。向いが大規模高層マンションになっ ている。そのため同湯にはかなり高い目隠しの塀が増設されていて物々しい感じがする。

脱衣所の上にモルタルの居室を載せた造りになっている。脱衣所として相応の高さに載せてい るので、普通の二階家よりもかなり大型に見える。時間の経過で、色褪せたモルタルの虚無な 雰囲気がいい。後方にはコンクリの煙突が見える。

暖簾を潜ったエントランス部はそれなりに広い。正面に傘を突き差す式のロッカー。下足の錠 は松竹。番台へ通じる戸は茶色で木造銭湯に雰囲気を合わせているものの自動ドアだった。

番台は前面がカーブした昭和中期の木目グレーの新建材貼りのもの。脱衣所は3間四方。天井 は2階が載っている割には高く明るく広い空間がある。

金曜日の20:30。表で見ていて客の出入りも多かったけど結構な繁盛店だ。松竹板鍵の島 ロッカーと外壁側にロッカーがある。

内装は新建材が貼られているのでどってことのない雰囲気だけど、清潔で、明るくて、現役性 が高い。島ロッカーの上に紅梅の盆栽が花を咲かせている。この銭湯の粋な精神を象徴してい るようだ。

浴室は、幅3間、奥行4間。天井は2段型。島カランが1つ。湯桶がステンレスというのは初 めての経験かも知れない。湯桶とタイルがぶつかる音が「カコーン・・・」ではなく「カラン、 カラン・・・」という独特の音が響いていて新鮮だった。

浴槽は奥壁側に深浅2槽。薄い桃色の薬湯が満たされていて熱い。。。2穴ジェット×2の浅槽 は43度。スパージェットの深槽は44度強。冷えた身体では感覚がないほどの熱さ。少し浸 かっているだけで、身体が濃いピンク色になった。ご主人によれば熱い湯をウリにしているら しい。熱い湯を好む人は月島温泉ではなく同湯に足を運ぶという。

近くのマンション住まいの親子なのか。熱いのにビックリしていた。見ていると、幼稚園くら いの子供は最後まで入れなくて可哀そう。ご常連も埋めていいよよ言っていたけど、ちょっと 埋めたくらいではどうにもならない程度に熱い。

ビジュアルは、奥壁に早川師の上州追貝渓谷のペンキ絵。平成18.6.8。

上がりは月島のもんじゃ焼き屋へ向かう。観光地化していて、どの店も結構な客で混んでいる。 もんじゃ焼きがそんなに好きではないことと、何か落ち着けそうではなかったので、もんじゃ 焼きはパスして、缶酎ハイを調達して帰路に就いた。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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有楽町/丸三横丁/銀楽


丸三横丁