差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2010年3月27日土曜日 11:21
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 飛鳥山温泉(北区滝野川)

ナカムラです。

今日(3/22)は、「飛鳥山温泉(北区滝野川)」に行ってきました。 王子駅(京浜東北線)から、0.5キロ、5分くらいです。

王子駅行の国際興業バスを終点の1つ手前、音無橋のたもとで降り、赤煉瓦建物が残る旧醸造 試験所の公園を通れば程近い。

同湯のある商店街には「ばんば商店街」というアーチが架かっている。「銀河鉄道の夜」のキャ ラクターを配した新しいもの。一方、商店街はシャッター通りを超えた衰退感がある。新しい アーチと少しばかり不釣り合いだ。

同湯はそんな馬場商店街の入口にあって煉瓦色のタイルのマンション銭湯。屋上にはガス用の ステンレス煙突と、遠くからも見渡せるだろう鉄骨櫓の上に広告看板がある。設備とともに自 己主張もある銭湯のようだ。

1階はコインランドリーと、「コミュニティー銭湯」と標榜する談話室的なスペースになってい る。その奥に、酒類、つまみ、ジュース、アイス類などが多数並んだフロントがある。

風呂銭450円に、サウナはプラス300円。松竹錠の木札と引き替えに、サウナ客専用のロッカ ーのキーとだいぶ使い込んだ大小のタオルが渡される。

緩やかな傾斜地にあるためか、脱衣所は低い階段を少し降りた所にある。幅3間半、奥行2間 ほどの天井が低い空間。日曜日の17:30分、数人の相客が明るい照明の脱衣所で思い思いに寛 いでいる。

ロッカー、万能台のようなソファ、デジタル体重計、家庭用の扇風機などがある。旧型マッサ ージ機だけが古い時代のもので、それ以外は白を基調に統一され古さはない。

浴室は、幅3間半、奥行3間ほど。天井は1間と1/3くらいのプラ板張りと低い。ただ、後方 の1間ほどだけが湯気抜きのため高さ3間ほどの高さになっている。カランは、外壁側から2 列櫛の歯のように、横置きでカラン島が伸びている。

男女境に大きな浴槽が1槽あって、その中に寝湯、7点座ジェット、1点スーパージェット、ボ ディマッサージ、電気とラインナップされている。湯は、ややぬるめの41度くらいのスーパー 銭湯仕様。ほんの少しだけ黄の色付きがある透明なもの。鼻にかざしてみると微かに温泉成分 の匂いがある。柔らかな湯がパール色のタイルの中で揺れている。

かつて、渓谷となっている音無橋の辺りは、対をなす飛鳥山とあわせて景勝地だった。明治の 時代に煉瓦造の醸造試験場が設けられたことからも水が豊富だったことがうかがわれる。同湯 の井戸もいい水が揚がるのだろう。

奥壁の後方には、1間ほどの奥行きでサウナ室と露天コーナー。しかし、竹囲い石張りの露天 風呂の扉は。植木鉢で通せん棒されている。理由は記されていないけど、同湯の内外に使えな い旨の張り紙があった。燃料の嵩む冬場は閉鎖していると想像した。露天風呂が使えないのは 目論見違いだったけど、サウナと水風呂を3往復くらいした。

ビジュアルというものはない。機能一点張りの銭湯。改築してからそこそこ時間が経っている のか、設備は多少ちびている。そして、サウナの出入口の床にベタっと座って邪魔になる客、 水風呂の縁に座って進路を塞ぐ客と、相客に恵まれなかった。

上がりはコミュニティールームで牛乳130円を頂く。ビールや酎ハイは300円と高いけど、500CC の一部ペットボトル飲料が100円で提供されるなど良心的な部分もある。

上がりは、あてにしていた刺身系居酒屋が休みだったので、十条の中華屋「香港亭」で、ジン トニックとチャーハン定食。しかし、お粥か?と思うくらい酷くべちゃっとしたチャーハンだ った。接客態度も不愉快なもの。ただ安いだけの店で、少々がっかりさせられた。チェーン店 だということを知らなかった。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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十条銀座商店街



馬場商店街の入口