差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2003年10月12日日曜日 1:43
宛先: 銭湯ML
件名: 千代の湯(横浜市保土ヶ谷区)

ナカムラです。

今日(10/11)は、横浜市保土ヶ谷区の「千代の湯」に行ってきました。
保土ヶ谷駅(JR横須賀線)から15分といったところです。

この銭湯は東海道線や横須賀線に乗っていると見え、煙突や屋根が荒れていることから、以前から気になっていたもの。
駅からやや遠く、営業時間も3時から8時まで。会社帰りでは寄ることができない。
行きにくい所から行くという、先達の教えもあり、出かけてきました。

電車からは気がつかなかったが、霞台という町名に入ると、霞台共栄会という寂れた商店街があり、その外れにある。
千代の湯の煙突は、東京のようなコンクリートの独立型。
横浜では、この形式の煙突は少ない気がする。

入口は商店街から入った細い路地に面している。
入口の所にある街灯が壊れていることもあり、暗く屋根の形が判らない。
千鳥破風かな・・・。

暖簾をくぐると、正面にタイル絵。
張り紙に隠れよく見えない、銘も確認できなかった。

下足箱は緑・白・赤に塗り分けられてる。
錠は斜めに木札を差し込むオシドリ錠(旧型?)。
入口の戸のガラスに「男」「女」と拙い手書きで書いてある。

開けて入る。番台は低く衝立はない。
おばさんも女湯側に立っているから、向こう側がよく見えてしまう・・・。

まぁ、基本的に年季の入った女性しか居ないハズだから、何ということはない。
それと、おばさんの姿は変っていて、典型的な農婦といういでたち。
ほっかむりと袖がある割烹着?。まさに農家のオバチャンである。

番台は木目が綺麗な板を使った木組み。天井は折上格天井。
梁は太い。造作自体は立派である。

しかし、入った第一印象は「暗いなぁ・・・」というもの。
白壁はところどころ剥がれているし、点いていない蛍光灯もある。
不潔ではないけど、端の方はホコリがあったりする、なんだかユルい感じがそこここにある。

島ロッカーが2つに、乱れ籠もある。
島ロッカーの上に乱れ籠を載せている人が2・3人。

ロッカーの錠は筆記体で「Oshidori」とあるシリンダ錠(但し埋め込み式ではない)。あまり見ない感じのもの。
まず、鍵は板錠だけどかなり小さく、それを錠に垂直に指し込み回すという方式ののもの。
板錠とシリンダ錠の混血のようなものだった。

勉強机みたいなものがある。
上にカラーボックス、それに漫画雑誌が詰め込まれている。
勉強机・・・?。良く見ると赤ちゃんを着替えさせる台のよう。初めて見た。
使う人も居ないので、女湯から移したとのこと。
女湯には、こんなのが残っている銭湯はあるのかな・・・?

小生、銭湯で赤ちゃんは見たことがない。
子供も珍しい。若者も余りいない。
このベビーベッドが活躍していた時と今は大きな差がありすぎる。

浴室は、センターにスチームサウナ(無料)と立ちシャワー2機。
(注)サウナは土日は営業時間と同一。平日は「もったいないから」、3時から5時までしかやっていないとのこと。

カランは島カラン5・5・と壁側5。シャワーはすべてに付いている。
タイル、カランに古いものはない。
でも、なんだか、ユルい感じがする。

天井(東京2段型)、壁のペンキはボロボロ。
女湯の天井には、枯れた蔦が残っている。どこから伸びてきたんだ・・・。
サウナ室の屋根の上には雑草が生えている。(どう見ても鉢植えの植物が置かれているようには見えなかった)

なんか、騒音が響いている。こんな騒々しい銭湯は初めて。
スチームサウナに入る。同じ騒音がさらに大きな音量で・・・。サウナの音だった。
しばらくすると騒音は止んだが、サウナ室の電灯も消えた。どうなってんのやら。

湯船は、センターから薬湯、床から泡がブクブク、2点ジェット。
湯温は丁度いい感じかな。スー銭なみの温度。

ペンキ絵は芦ノ湖・富士とあり、平成11.8.16とある。北鎌倉の新世美術のものと思われる。
いつもながらに思うけど、東京の絵師のペンキ絵とは大きな差があるなぁ。

飲み物は、ビールを初めいろんなものがあった。
ビールをのんで、ゆっくり古い空間を眺めていた。

昭和4年創業、今の建物は昭和34年築。浴室はその後、中普請をしているとのこと。
営業時間といい、サウナの稼動時間といい、早く行って行っておいた方がいい銭湯と感じた。

霞台共栄会の中華屋でラーメンを食べる。
店主が外出中につき、やる気がない息子がラーメンを作っていたが、350円にしてはマズマズだった。

ところで、今日、横浜の東急ハンズで黄色のケロリン桶を買ってしまった。
銭湯めぐりしているような人は、持っているのでしょうか?

また、長くなってしまいました。