差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2007年11月10日土曜日 23:20
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 第一弁天湯(江東区東陽)
ナカムラです。

今日(11/5)は、「第一弁天湯(江東区東陽町)」に行ってきました。 木場駅(東京メトロ東西線)から、0.6キロ、6分くらいです。

木場での会議が19:30に終わった。そういえばと「第一弁天湯」向かうことにする。その前に、 昨日、大船・常楽湯に石鹸箱を忘れたのでイトーヨーカ堂木場店に買いに行く。最新鋭のばか デカい店舗だったけど、ナントというか、やはりというか、石鹸箱など置いていなかった。携帯用 の石鹸箱など過去の遺物になりつつあるのかも知れない。

同湯は旧洲崎遊廓内(旧深川洲崎弁天町/現東陽1丁目)にある。三方を川で囲まれるかたち で隔離された、かつての廓内には2軒の銭湯が残っている。

「金春湯」のある大門通りを挟んだ旧遊廓の西側の半分は、戦災で焼けて戦後は女性街として は復活しなかった。「第一弁天湯」のある東半分は、戦後カフェー街として復活し、昭和33年の 売春防止法施行までそういった街だった。今でも3軒ほど鮮やかなタイル張りのカフェー調の建 物が残っている。

深川洲崎弁天町という旧地名を冠した同湯は、恐らくかなりの歴史があるのだろう。伝統的木 造銭湯から、30年ほど前に現在の共同住宅の下駄ばき銭湯として建て替えられている。

松竹錠の下足箱に靴を入れて番台へ。銭湯マップが200円に値下げして販売されている。とり あえず、スタンプ帳にスタンプをもらう。スタンプ集めにそんなにも拘りはないものの「ジロジロと 辺りを見渡す不審者」ではなく、「銭湯巡りをしている人」とのメッセージを送ることができるので、 何かと便利なことが多い。

脱衣所は、幅2間半、奥行3間。天井も低く小振りな脱衣所だ。ただ、天井が格天井を模した造 りになっているのが珍しい。

ロッカーは、島ロッカーが縦置きに1つと外壁側にある。さほど大きな島ロッカーではないけど通 路が狭いほど。錠はブロック状のシリンダ錠。その他、ベンチ、Hokutowのアナログ体重計など がある。

浴室は幅3間、奥行3間半ほど。天井は軽くドーム型をしていて高さは最高部でも2間はない高 さ。島カランは1列で、カラン数はセンターから5・4・5・7。カランは日の丸扇の刻印のあるアリク イの鼻のような形をしたややレアなもの。カラン台には厚手のピンク色の本物の大理石が使わ れているのが豪華だ。

ビジュアルはないけど、奥壁にパール色のタイルが使われていたり、床が小タイルで5色の島 模様になっていたりと特徴がある。

浴槽は深浅2槽のシンプルなもの。温度は42.5度くらいとやや熱い目のお湯だ。

上がりはスパードライ250円。女将さんは加賀・片山津温泉の方で、ここに嫁いで来る前は小 生の実家近くの「宇田川湯(世田谷区羽根木)」で女中さんをしていたとのこと。当時の宇田川 湯には、着せ替えの手伝いが必要な子供が毎日100人は来たと話してくれた。使用人を大切 にしてくれたと大女将を懐かしんでいた。それと、代田橋駅前の市場(現・サンクス)と中島医院 の間に「京王湯」なる銭湯があったそうだ。記憶にあるような、無いような・・・。

月曜日の20:00から20:50に滞在。相客は6、7人といったところ。

何か、一杯やりたくなって駅前の「東屋」。燗酒、タコぶつ、牛煮込みで1330円。裸でビールを 飲んでいたり、居酒屋も入口の戸が開け放たれていたりで、少し風邪を引いてしまった。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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遊廓の外郭の飲み屋が一部残っている


居酒屋「東屋」