差出人: Masayuki Nakamura
送信日時: 2009年1月4日日曜日 21:46
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 大黒湯(杉並区和泉町)

ナカムラです。

今日(12/31)は、「大黒湯(杉並区和泉町)」に行ってきました。代田橋駅(京王線)から、0.9キロ、10分くらいです。

旅行から帰ってからその週はずっと風邪気味。とうとう土曜日から寝込んで仕舞う。仕事納めは30日(火)定時退社だけど、月・火と2日間会社を休んでしまった。年末で病院はどこもやっていない。昨日は、前日の苦痛が続くのはかなわないと、初めて休日急患診療所なる所に出かけた。ややプアーな年の瀬だ。

でも、薬が効いたのか体調は急速に復調。午後からは最近その存在を知った六郷土手の赤線跡を探索する。しかし、確証を得られるところまでにはならなかった。やはり歩くと少しフラフラするのと何軒か聞き込みをしたものの何かうまく行かない。大晦日の夕方近くなって、みんなが年越しの準備で忙しない。こんなことやっている方がアホなのだ。。。

早々に切り上げて、幡ヶ谷・観音湯か代田橋・大黒湯か迷って、結局、大黒湯に向かう。創業56年の伝統的木造銭湯。昭和の終わりの頃に大改修をしている。表は造り替えられているのかモルタルのエントランス部分と増築されたコインランドリーが目立つ素っ気ない感じがする。夜ということもあって煙突は確認できなかった。

下足箱は松竹錠。片側に赤い文字で番号が振られたものが少数だけある。自動ドアを通れば、小面に脱衣所を区切って置かれたフロント。左手が男湯だ。

脱衣所の広さは3間弱、奥行3間ほど。天井はかつて折り上げ格天井だったものがリプレースされている。折り上げ部分がモスグリーンに塗られ、天板はブルーに塗られた穴あき石膏ボードそして同じく穴あき石膏ボードで雲形のオブジェのようなものが重ねられている。かつてはどこでも見ることが天井材だけど、目にするのはひさし振りの感じがする。男女境は可動式に改造されている。

ロッカーは外壁側にグリーンの扉のものに松竹板鍵が付いている。その他、デジタル体重計、新型マッサージ機、血圧計、ベビーベット兼常連ロッカー。

浴室は幅2間と3/4、奥行4間。天井は2段型で濃淡ブルーの2色塗り。島カランは1列でカラン数はセンターから6・5・5・2。床のタイルは5センチ角くらいのパール色に輝くものでカラン周りはベージュ色の大理石紋様のもの。台の部分は臙脂色のタイルが使われている。

浴槽は奥壁に接するかたちで深浅2槽。深槽は水枕付きの座ジェット×2で、少し前面に張り出したものでバイブラと透明なランプが水中から照らされている。

奥壁は杉並区につき丸山師の西伊豆(19.9.5.)。1年半を経過してくすみが目立ってきた。その下には懐かしいアクリルの広告看板が5,6枚並んでいる。今も現役なのだろうか・・・。同湯には外壁脱衣所方に小さなスチームサウナがあってプラス50円で使用できる。3人用ほどの小さなものだけど中に汲み水槽があって片手桶で石の座面を洗い流せるようになっている。独特の臭いもなく快適なものだ。

上がりはビールが無かったのでパスした。街を歩いている人も極めてまばらだ。酒屋でビールを買おうとしたものの寒いので止めにする。

同湯が今年の銭湯の入り納めとなった。今年は新規88、再訪61くらい。新規が少なく再訪が多かった。そして、再訪のうち19回は辻堂・不動湯だった。

巷では年末の紅白歌合戦をテレビで観ている時間。20:45から21:30に滞在。相客は5、6人といったところ。同湯は正月三が日もほぼ通常通りで営業するようだ。全体的に普通の銭湯で特段の特徴は無かったもののそこは目を引いた。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
URL: http://www7a.biglobe.ne.jp/~masayuki/ (風呂屋の煙突)
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