大塚仲町大黒湯(文京区大塚)
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2024/02/18 09:26

ナカムラです。

今日(1/28)は「大塚仲町大黒湯(文京区大塚)」に行ってきました。

茗荷谷駅(東京メトロ丸の内線)から0.6キロ、8分くらいです。

同湯のある大塚三丁目の交差点は、春日通りと不忍通りの2系統の都電が交差していた、かつては今よりも賑わいがあった場所だった。そして高台の同湯の一角は、雑司ヶ谷などとともに戦災を免れている。昭和4年の浴場名鑑に「大塚湯」という屋号で掲載されている銭湯が同湯だと推測している。大塚仲町には、他に「高等湯」と「萬歳湯」という銭湯もあった。

現在の経営者は、昭和24年に戦時中は大塚小劇場として寄席などに使われていた建物を引き継いで銭湯を再開した。そして昭和39年に現在の建物に改築している。屋号を記したコンクリ煙突を擁する伝統的木造銭湯。切妻の脱衣所棟に箱型のエントランス。モルタルの簡素な建物だけど、二段型の浴室棟の上部(湯気抜き)が法隆寺の夢殿の様な正八角型をしているのが特徴だ。正八角形の湯気抜きは野方の朝日湯(廃業)、大和湯(但し正六角形)、志村三丁目の松の湯などがあるけど、だいぶ減ってしまって、今では珍しい。

奥壁に沿った深浅2槽とそれに付属する小さな水風呂とスチームサウナ。白湯槽は42度まではないようなやや温め。熱交換器で加熱している薬湯槽はコーヒー風呂?透明な褐色のお湯だった。同湯は台地の上にある。井戸水を沸かしているというけど、高台の井戸ってどうなっているんだろう。同湯を訪れるといつも気になる。

ビジュアルは特にないけど臨時的なものか、大きなシールの上に区内の菊坂の菊祭りのイラストが大きく描かれている。温めのお湯に浸かりながら天井の正八角形からの光をぼんやりと眺めていた。今日は昼間にランチイベントがあって少しだけ緊張した。そんな緊張がほぐれた感じだった。

日曜日の夕方は、普段からのご常連に加え、親子連れやロビーは家族連れが交錯して賑やかだ。日曜日の16:50から17:30に滞在。相客は延べ20人くらいか。上がりはロビーで岩泉ヨーグルト社のコーヒー牛乳のアイアスモナカを頂き、伊良コーラを自宅用に買い求めた。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
URL: http://furoyanoentotsu.com(風呂屋の煙突)
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