差出人: Masayuki Nakamura
送信日時: 2005年10月23日日曜日 22:27
宛先: 銭湯ML
件名: 大黒湯(代々木上原)

ナカムラです。

今日(10/20)は、「大黒湯(代々木上原)」に行ってきました。
代々木上原駅(小田急線)から、0.4キロ、4分くらいです。

中学生のころ、路地裏にある、同湯の前を何度も通っている。夜8時から12時まで仮眠を取り、深夜ラジオを聞きながら朝の5時半まで勉強。また一眠りして学校。ただ日曜日は、自転車で朝靄と木々が香る明治神宮に行って散歩していた。その通り道に同湯があって、暗い穴蔵に機械が並んでいて、少し怖い印象が残っている。

暗い穴蔵に並んでいた機械とは、コインランドリーの機械。今は24時間営業のようだ。表通りから20メートルくらいの屋根のある通路に洗濯機と乾燥機が並んでいる。現役を退いた脱衣籠が干乾びて積まれている。

額に入れられたたくさんの色紙が、屋根から架かっている。しかも、40年以上前のものもいくつも。ボクシング選手、演歌歌手、俳優・・・。さらに、電飾が下がっていたり、蛍光灯が緑色だったりと、なかなかチープだけど凝っている。

暖簾を潜るとビル銭ながら、下足箱の錠は旧型の「さくら」と書かれたもの。フロントの入口には、何故か古い任侠映画もポスター。何の意味があるのか・・・。

サウナは700円。サウナ室は浴室とは分離していて良く判らないけど、1時間の滞在で使っている人はいないようだった。

脱衣所は元は3間四方だったけど、フロントにスペースを取られて手狭になっている。そんな中に、ビクターの犬のような置物やステップマシンなどが置かれ、いい意味での雑然さがある。

ロッカーはSakuraV錠。その他、HOKUTOWのアナログ体重計、マッサージ機、ビン牛乳の自販機、45インチくらいの大型テレビ、男女境にはいろんなタイプの大黒様が並んでいる。そう、色紙もあるし、大昔のボクシングタイトルマッチのチケットが50枚くらい額装されて架かっている。

浴室は3間四方。古いビル銭。天井高は1と2/3間ほど。プラ板にまだら模様のブルーのペンキが塗ってある。あまり見ないデザイン?。それに、蛍光灯の半分が緑色をしてて浴室に独特の雰囲気を与えている。

島カランは2列でカラン数は、センターから、5・4・4・4・0・5。外壁側の5機のうち4機は立ちシャワーブース兼用になっている。

浴室は3槽。外壁側が1人用のガリウム石温浴泉。横に「バクレス浴泉」の看板がある。でもホーロー看板ではなくプラスチックのもの。初めての遭遇かも知れない。

真中が2穴ジェット×3。センター側の深槽は部屋囲いがされて、天井から霧が落ちるミストサウナになっている。浴槽は苦手なデンキが併設なので、少し落ち着かなかった。

お湯は全て井戸水。色はないけど、湯はほんの少し白濁している。さらに、問題なのは沸かすと少し気になる臭気がある。湯の感触は悪くないけど、この臭気が、気になりだすと、少し気になるかな。

ビジュアルは、奥壁が山・湖・別荘というものだけど、旅客機が2機飛んでいるのと、建物が非洋風的なところが変わっている。そして、男女境には旧来型のタイル絵。途中柱で分断されているけど、縦6枚×横45枚という堂々としたもので、金閣寺、清水寺、どこかの三重の塔、嵐山の渡月橋が1枚のなかに描かれている。欲張りすぎて上品じゃないけど、微笑ましくて、銭湯のタイル絵としてはいい絵だと思う。

上がりは、キリン淡麗生200円。印象は何か「ドンキ・ホーテ」のような銭湯。さっと入って、すぐ上がるつもりだったけど、ミストサウナもいいし、見どことも多い。居心地も悪くないから、1時間以上滞在してしまった。