差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2004年10月2日土曜日 7:49
宛先: 銭湯ML
件名: 第二大和湯(横浜市南区)

ナカムラです。

今日(9/25)は、「第二大和湯(横浜市南区)」に行ってきました。
南太田駅(京浜急行)から、0.3キロ、3分程度です。

ドンドン商店街の大門があり、油井型の煙突が見えます。
奇妙な名前の商店街ですが、今は暗渠になってしまったドンドン川にちなむようです。
かつては保土ヶ谷に移転した横浜国大(今は清水ヶ丘公園)のあった土地。
手元の1997年の大縮尺の道路地図を見ていると、付近に「千代の湯(清水丘)」「松の湯(清水丘)」「前里湯(前里町)」と銭湯が密集していた所のようです。

さて、第二大和湯。
暗くて建物の全体像は掴めない。
入口棟は木造トタン張りの箱型。その後に脱衣所棟、浴室棟が続く伝統型銭湯のよう。

石畳のアプローチの先に、「銭湯」「浮世絵」「ゆ処」の暖簾が竿に掛かっている。
どことなく風情がある。

暖簾をくぐると、正面に傘を突き差す式の傘入れ。錠は「MON」。
下足箱はカナリア錠。並びに新しい松竹錠の下足箱も並んでいる。

番台は全面がカーブしているもの。
上品で大人しそうなおばあちゃんが座っている。

脱衣所の広さは3間四方。
天井はフラット。高さは2間ほど。
天井も壁も白ペンキが塗られている。
浴室もそうだけど、大黒柱が中心にない、複雑な構造をしている。

真中に島ロッカーが縦置きに1つと、男女境の鏡の下に縦長のロッカーがある。
錠は製造者不詳。ごついブロック型のロータリー錠。
入口方の壁にはTOKYO錠の貸ロッカー。

庭がすごい。畳2枚ほどの狭小な庭に池と小さな滝がある。
手入れもしっかりとしている。目にした池・滝の庭で最小であることは間違いない。

その他、少なくなってきた2枚戸の冷蔵ケース、HOKUTOWのアナログ体重計、マッサージ機2台などがある。

浴室は、幅3間、奥行3間半。
壁、天井、中島師のペンキ絵も塗ってから1ヵ月も経っていないとのことで、ペンキのいい匂いがする。

天井は、ベースは2段型。
しかし、男湯は普通だけど、大黒柱が中央にないのと女湯の天井に大きなくぼみがある類例をみない構造。
でしばし息を飲む。

外観は暗くてわからなかったけど、スペース的に何らかの制約があるのだろう。
非常に気になる・・・。
恐らく、同湯の最大の特徴かも知れない。

島カランは2列。カラン数はセンターから4・4・4・4・4・4。カランは日の丸扇の角型にブルーの取っ手。
カラン周りは浴槽の立ち上がりはピンクの大理石模様のタイル。古いタイルは残っていない。

浴槽は、センターから実母散湯、(通路)、座ジェット2機&水枕、全面が張り出していて大きな主浴槽。
実母散湯は少し薄かった・・・。

帰りは、「大和湯」をハシゴしようと考えてたけど、疲れたのでまたにして・・・。
気になっていた中華屋、阪東橋の「華楽」でビールとワンタン麺。
恐らく、ここがカフェー街だった時代からの生き残りだと思う。
おばあちゃんが一人で切り盛りするいい店だった。

伊勢佐木町の古本屋を冷やかし、レトロ映画館の「横浜日劇」を撮影して、帰路へ。





阪東橋 華楽


横浜日劇






末広湯