不動園(宮古市日影町) 2010.11.21

昭和3年創業。先々代が経営する不動園が、伊藤祐治の小説「葱の花と馬」に『鬼灯園』として描かれた(昭6/中央公論入選作品)。

現在の建物は昭和32年築で、ピンク色おしている。「(霊泉) 不動園」とあったらしいが、括弧書きの部分は風に吹き飛ばされ欠けている

2階はかつて休憩所として使っていた。消防法の関係で今は難しいようだ。

谷あいで、いくつかの井戸を持ち水は豊富。去年の6月に廃業するまでは廃材と大鋸屑でお湯を沸かしていた。

見れば、七滝湯と同様のデザインの建物だ。建てられた時期も前後している。同じ棟梁によるものなのかも知れない。

宮古で出会った銭湯の建物の中で、山間のロケーションを含め、最も印象に残った銭湯だった。








伊藤祐治の小説「葱の花と馬」に『鬼灯園』として描かれた。
(昭6/中央公論入選作品)