差出人: Masayuki Nakamura
送信日時: 2005年7月30日土曜日 22:29
宛先: 銭湯ML
件名: 富士見湯(品川区東中延)

ナカムラです。

今日(7/28)は、「富士見湯(品川区東中延)」に行ってきました。
戸越駅(都営浅草線)から、0.4キロ、6分くらいです。

10年ほど前に改築されたマンション銭湯。古代檜風呂がある。
小生は、大船のひばり湯の古代檜風呂を高く評価してるけど、その快適さが古代檜ゆえか、古代檜&炭酸泉の調和ゆえなのか、比較したかった。

近くに店がない、あまり銭湯的な立地ではないところに、凝った意匠の「センチュリーハウス戸越」という瀟洒なマンション。
1階に白地に「ゆ」と染められた2つ房の大きな暖簾が揺れている。

暖簾の後ろがすぐ自動ドア。扉が木製なのが珍しい。
ドアを開けると靴脱ぎの小さなスペースと左側に下足箱。木目を生かしたもので、小さな板鍵の錠が付いている。
右側が6畳ほどの休憩スペースになっている。

同湯のすぺての部分に共通することだけど、ウッディで華麗。
それなりの建築家を入れたんだろう、かなり練った設計になっている。

入浴券の自販機は壊れているようで、低く小さな洒落たフロントで400円を渡す。
脱衣所へ入るのに、さらに木製の引き戸を開けて入る。

脱衣所の広さは2間四方。天井高は2間。フロントスペースとの境には縦窓が切ってあって、なかなかのデザイン。
そこに、新しいオール木製ロッカーが両側にある。33個ほど。上部に常連用ロッカーもあるけど、やはり木製になっている。
新しいけど黒い柱時計、天井扇、Yamatoのアナログ体重計と銭湯の役者は揃っている。

浴室は幅2間、奥行3間、天井高は2間。照明が凝っていて、レトロというか金属部が緑青を吹いたようなアンティーク調のものが使われている。
湯桶も椅子も木製という同湯の拘りがある。

両サイドにカラン(外壁9・センター8)が配置され、真中に縦置きに浴槽が2槽。
奥壁に接して座ジェット×2の主浴槽。42度くらい。
少し間隔を取って、手前に1間四方の古代檜風呂。42度弱くらい。

ビジュアルはない。しかし、奥壁が土色の煉瓦のよなタイルになっていて、照明とマッチしてシックな感じになっている。

遠くの客もうれしいけど、近くのマンション住まいの客をターゲットにしているという。
小さくてもいいからサウナがあった方がいいと感じた。

古代檜風呂に浸かる人それぞれが、目をつむりゆっくり浸かっていく。古代檜風呂にはそうさせる力がある。
同湯の古代檜風呂も良かったけど、大船のひばり湯には遠く及ばなかった気がする。
やはり、ひばり湯の半露天&古代檜風呂&炭酸泉の調和に軍配が上がる。

上がりは、ビール等が無かったので、ビンのブルガリアヨーグルト。
しかし、やはりということで、帰路途中のマインマートでビールティスト飲料を購入。舌に馴染んでいないせいかイマイチだった。
万年湯の前を通り、戸越公園駅(東急多摩川線)から大井町駅経由で帰館。

混んでいるというほどではないけど、入れ替わり客が来る。
主人の目標は達せられているのではないか。出色の銭湯と言っていいと思う。




センチュリーハウス戸越


品川区浴場組合のHPより








萬年湯