差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2010年1月30日土曜日 0:25
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 富士の湯(北区西が丘)

ナカムラです。

今日(1/28)は、「富士の湯(北区西が丘)」に行ってきました。 赤羽駅(東北本線)から、1.0キロ、10分くらいです。

旧同潤会が分譲し「梅ノ木荘」と呼ばれた、同潤会稲付住宅に接する一角。梅ノ木荘と呼ばれ ながら、値段が高かった梅の木ではなく桜の木が植えられた。建物の大半は建て替わったもの の、風格のある老桜並木はそのままに残っている。

同湯は富士マンションの1階に入るビル銭湯。ここに来るまでほとんど人とすれ違わなかった けど、前には自転車が多く並び、客の出入りも頻繁だ。

暗くてよく分からないが古いビル銭湯の模様。エントランス&フロント部分は直方体の白いタ イル張り。改装時に増築されたようだ。

バリアフリーなんて言葉が無い時代の改装だと思うものの、すべてにおいて段差がなくフラッ ト。薄手ながらカーペット敷き。質実重視の銭湯ながら、ご高齢だけでなく小生のようにパジ ャマ姿のお寛ぎモードの客にも優しい感じがする。

松竹錠横差しの下足箱に、いにしえの便所サンダル風を放り込んで自動ドアを通る。連れが風 呂銭を払おうとすると後方を指差される。フロントが委託であるせいか、自販機でチケットを 買う方式だ。

脱衣所は、3間四方で、天井高は1間半ほど。壁、天井は白ペンキで真っ白に塗られている。 古い設備ながら丁寧に整備されている。

外壁側に置かれたロッカーの錠はゴツいブロック状のもの。久しぶりにブラ下がり健康器に遭 遇。目を引いたのはKeihoku Hakariのアナログ体重計。どちらかといえば華奢なイメージのブ ランドだけど、同湯のものは大振りでがっしりとしている。秤量105キロ。初めて見る大型の ものだった。その他、旧型マッサージ機、脱衣籠なども現役。シンプルだけどすべての役者が 揃っている。

浴室は、幅3間、奥行4間ほど。天井もフラットでさほど高くない古いビル銭仕様。しかし、 白ペンキで少しの乱れもなくメンテナンスされている。照明も明るく清潔な空間だ。

島カランは1列で、カラン数はセンターから7・5・5・6。カラン台周りは肌色の大理石紋様の タイルで、床は星形の白色のもの。男女境のタイルも白にパステル調のアクセントが有る。何 処となく、イシイのコミカ風呂的な趣がある。

浴槽はモザイクタイル絵のある奥壁に接する2槽。バイブラ槽とゆったりとした座ジェット× 3。ゲルマニウムが仕組んであるお湯のようだ。井戸なのだろうか、双方の浴槽とも湯温42度 くらいの肌触りのいい柔らかいお湯だ。

ビジュアルは奥壁にモザイクタイル絵。浜辺から山か岬を望む風景で、ありそうであまり類例 がない絵柄ではないだろうか。以前に見た記憶がないものだ。

上がりは、ロビーで久しぶりにカルピスウォーター。

木曜日の21:40から22:25に滞在。前日が休みだったからということでもないだろうけど、相 客は10数人といったとまずまず。潤いはないけど普段使いの銭湯として悪くないなと感じさせ られる地元富士の湯だった。

フロントのテレビには、ウィスキーの消費復活を目指す、サントリーを題材としたドラマが映 っていた。京都・山崎工場のブレンダー室が映し出されていたのが興味深かった。

最近、ハイボールを出す飲み屋が増えている印象は持っていたけど、どうやらサントリーの差 し金だったのか。。。小生の1杯目は、基本レモンサワーで、時々ハイボールやジントニック。 ハイボールは単純な飲み方だけど、作り手によってかなり味に差が出る飲み物だと思っている。

最近では、南千住・森島屋で飲んだハイボールが美味しかった。ハイボールが飲みたくなって きた。。。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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