差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2007年11月10日土曜日 23:21
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 吹上湯(品川区北品川)

ナカムラです。

今日(11/8)は、「吹上湯(品川区北品川)」に行ってきました。 北品川駅(京浜急行)から、0.2キロ、2分くらいです。

今週は企業の中間決算発表のピーク。集中するので聞けるのは担当企業の1/3程度。途中退室などを繰り返して、何社回ったかなぁ。。。夕食にみそラーメンをパクついて、吹上湯へ。

同湯は旧東海道の品川宿の入口に近く、北州・北国などと呼ばれた吉原に対し、南廓・南国などと呼ばれた品川宿の宿場女郎の地の一角にある。古いビル銭となっているけど、明治期の創業。現在でも氷屋を併営する由緒の正しさがある。

暖簾をくぐると、本当に小さな靴脱ぎに、アクリル扉の松竹アルミ板鍵の下足箱が少数ある。こ の小さな空間がフロントスペースで、冷蔵庫、2脚ほどの椅子、棚の上の14インチのテレビなどがある。

脱衣所は、幅3間、奥行2間ほどの空間。天井は古いビル銭につき低いというほどではない。天井には、飾りなのか、新しい天井扇が回っている。

ロッカーは島ロッカーが2つのみ。L字型に置かれていて、余裕のスペースは少ない。ちょっと 窮屈な空間だ。フジ医療器のかなり古めかしい旧型マッサージ機と額装されたような古い鏡が、小さ な休憩スペースにある。恐らく、改築前の先代建物から移されたものだろう。







浴室は3間四方の中型銭湯。天井高は2間弱とビル銭ゆえに高くはない。床がモスグリーン系 の小石型タイル。これが、この浴槽の雰囲気をビル銭ながら古風な感じにしている。

島カランは2列で、カラン数はセンターから4・5・5・5・5・6。外壁側のシャワーがハンドシャワ ーになっている他、島カランの前後にもハンドシャワーがある珍しい構造になっている。モスグリ ーンと白色のタイル使い。なかなかにレトロ。やや暗い照明もあって独特の雰囲気がある。

浴槽は深浅2槽。浅槽は2穴ジェット×2に赤外ランプ。深槽は、淡い気泡風呂になっている。湯温は42度くらい。お湯は柔らかだ。

ビジュアルは、奥壁全面に岬&灯台のモザイクタイル絵。男女境には白鳥が8羽ほど描かれて いる。さらに、脱衣所との境には硝子に海中の熱帯魚が刻まれている。面白いものがあった。鏡のスポンサー広告が「スナック・あそこ」で、思わず笑う。なかなか、いろんな意味を含んだレアなネーミングだ。

平日の木曜日、20:40から21:30に滞在。最初は小生のみだったけど、後から客が入ってきて、相客は5人程度。

上がりはスーパードライ200円。市価よりも安く提供しているのは少ない。都心に近いものの地元密着の銭湯という感じだ。なかなか居心地がいい。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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鏡は恐らく先代の建物からのものだろう。


低い位置にもガラス絵があった。
手を触れると、思いのほか立体感があって意外だった。



かなりコンパクトなフロント部。
スパードライが市価よりも安くサービスされている。