差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2011年3月8日火曜日 22:52
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 福の湯(新宿区下落合)

ナカムラです。

今日(3/6)は、「福の湯(新宿区下落合)」に行ってきました。 目白駅(山手線)から、1.1キロ、12分くらいです。

池袋で買い物をして、本屋なんぞを冷やかし、目白駅に向かう。先週もOB会があって目白で 飲んでいたが、駅から1キロ東の同湯のあるエリアはあまり馴染みがない。

聖母病院の直ぐ近く、目白通りからも交差する通りからも私道とおぼしき細い道でアクセスす る。表は増築されているものの写真で見た黒瓦平入りの脱衣所がかなり古い建物のようで気に なっていた。

20年ほど前に元々のエントランスは撤去され、遊園地のアトラクションのような安易な洋風の 建物が増築され、入口が建物側面に移されている。そして、隣にコインランドリーの建物が増 築されたのか、脱衣所の側面への視界も遮られて良く見えない。しかし、白壁と柱の様子から 古い建物という印象を受けた。

自動ドアを通れば、石灯籠が置かれた靴脱ぎスペース。片側に傘立てと、Sakura-G錠プラ鍵の 下足箱がある。この増築スペースはロビーというよりも廊下のような使われ方をしていて、奥 に進めばカウンターが置かれている。

同湯には煉瓦積みの乾式サウナがあってプラス250円で使えるけど、駅から走ってここに着い たので、動悸が高まり、身体に負担がかかるので見送った。

カウンターがある増築スペースは、脱衣所を3分割したロビースペースに繋がる。浴室にはサ ウナ室があるので、さほど広いという訳ではないけど、脱衣所との仕切が煉瓦積みなので独特 の落ち着いた雰囲気がある。

天井を見れば、やはり古色蒼然とした折上げ格天井だ。高窓は、周囲がビルという関係で、古 い模様ガラスが窓枠とともに艶消しの黒い塗料で塗り潰されている。外光がないかなり厳しい 環境。それを、煉瓦とたくさんの電球色の暖かい照明で克服している。

オリジナルの建物は、やはり昭和25年築あるいは28年築という古い建物だった。20年くらい 前の中普請で現在のように変わっている。

脱衣所は3間四方。ただ、幅1間はロビースペースとサウナ室に取られているので、元々は庭 だったのだろうか、外壁側に幅1間の増築がある。

ロッカーは煉瓦積みの男女境側と外壁側にある。その他、Keihokuのアナログ体重計、旧型の マッサージ機、飲料の自販機などがある。

男女境が煉瓦。高窓の枠がシックに塗られている。瓦斯燈まではないけど、渋谷区の第二かね き湯と同じ雰囲気がある。もっとも向こうはビル銭湯だったが。。。

浴室は幅3間、奥行4間。天井は2段型で、木板に塗られたペンキには古豪銭湯故のペンキの 襞が見て取れる。

カランは、外壁から2本櫛形に伸び、奥壁から4・4・4・4・4。カラン台はサワーピンクの大 理石紋様タイル。壁は20センチ角くらいのシンプルな白。床は5センチ角のピンクとグレーの タイルか市松模様で張られている。

浴槽は、煉瓦積みの男女境に沿って、奥から気泡の深槽とバイブラ、6点ジェット×2機の広い 主浴槽がある。井戸水をガスで沸かした42度弱のお湯。柔らかくいいお湯だ。

奥壁は木板の白ペンキ塗り。ペンキ絵があれば煉瓦やトップライトの白熱光と相まって素晴ら しい空間になることは間違いない。そんな、少し惜しい、いい空間が広がっている。

あがりは、ロビースペースに紙パックの牛乳があったのでそれを頂いた。

日曜日の18:40から19:30に滞在。日曜日の夕飯前、カランが半分以上埋まるような客の入り だった。ペンキ絵が無いのが惜しまれるけど、煉瓦をふんだんに使った内装は悪くない。清潔 でお湯も良かった。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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