差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2004年9月12日日曜日 18:09
宛先: 銭湯ML
件名: 福乃湯(横浜市南区宿町)

ナカムラです。

今日(9/5)は、「福乃湯(横浜市南区宿町)」に行ってきました。
蒔田駅(横浜市営地下鉄)から、2分程度です。

同湯の隣には、例の「クルマの止まっていない月極駐車場」なんだけど、やはり怪しい・・・。男2人の見張りが居る。隣の福乃湯の煙突を撮影してたら、「こちらの駐車場にご用ですか」と。何かトラブルを抱えたわけありの土地らしい。

さて、「福乃湯」。同湯は、2車線道路に面した角地。さらに、隣は「更地」のような駐車場につき、全貌を見渡すことができる。油井型の高い煙突を持つ木造の大型銭湯。赤ペンキ屋根の脱衣所棟、浴室棟はもちろん、むくり破風の黒瓦を載せたエントランス部も、幅あり、奥行き十分と貫禄がある。

「銭湯浪漫」の暖簾を支える梁に、ブリキでできた「福田保治」の表札。福田さんちの銭湯につき、「福乃湯」らしい。

暖簾をくぐって、アレ・・・。昭和24年築の古銭湯。外観はそれなりにくたびれているけど、下足箱はアクリル版の透明な扉が付いた新しいものだった。脇にはおしどり錠のロッカー式の傘立て。

自動ドアを通って番台へ。番台は全面がカーブしている新建材のもの。既に色が褪せて白っぽくなっている。下足錠を渡して、ロッカーキーを受け取る方式。リュックを背負っているからか、渡されたロッカーキーは縦長の大きなロッカーのキーだった。

脱衣所の広さは幅3間半、奥行4間と広い。天井は高いものの格天井ではなくフラット。大黒柱は細長タイルによるタイル巻き。このタイプ、横浜のどちらかと言えば大型の銭湯に多い気がする。大黒柱の前には大型のテレビ。

ロッカーは外壁側と島ロッカーが1つ。錠は松竹のシリンダ錠。脱衣籠も10個ほど積まれていて現役。スペースの割りにはロッカーが少ないからか、応接セット等がありどことなくゆったりしている。男女境は、木目調のアコーディオン式の壁で、脱衣所の広いスペースを他に活用している模様。その他、TANAKAのアナログ体重計なんかがある。

主人は釣り好きなのかな。写真が掛かっていて、浴室のタイルの上になにやら大型の魚を並べている。マグロ?、ブリ?・・・。こんなデカイ魚って、釣りの域を超えているような・・・。ここの親爺は、かなり「マニア」な様子。

浴室も大型だなぁ。幅は3間半、奥行は4間半はある。天井は2段型で、高い方の天井が広くフラットな体育館様式。

島カランは2列で、1つは鏡のみ。もう1つは何もないプレーンなタイプ。カラン数はセンターから7(+立ちシャワー1)・6・6・5・5・6(+立ちシャワー1)。シャワーは両サイドのみ。

大型銭湯につき湯船も大きい。浴槽は深浅2槽のひょうたん型、手前に張り出している。深槽は実母散湯。床から少し泡が立ち上っている。浅槽は白湯。ひょうたんの下側にあたり、幅がななりある。コーナーに岩が設えてあって、湯がそこから出てくる。2穴ジェットが2機だったかな・・・。湯船の内側はアヤメのモザイクタイル絵。外側がひび割れているけど、茶色の細かなタイルが張られている。

床は、新しい茶色とクリーム色の大きめのタイルが不規則に張られている。余り見ないタイプのもので、新しい。それ以外は、浴槽、カラン周りと古いタイルが維持されている。

ビジュアルは、結構、充実している。浴槽の上は、クリーム色のタイルで、ところどころに7組の丹頂のタイル絵がある。その上は中島師の富士山と湖のペンキ絵。多少よれてくすみも目立ってきている。

そして男女境一面に章仙画のタイル絵(縦5枚×横49枚)。浴室に足を踏み入れた時は新しいタイプのタイル絵かと思った。それほどに普通の章仙画とは変ったモチーフと色使い。洋館のバルコニーから洋風庭園の眺めた図。全体に青い色調で洋館、噴水池が描かれ、その後ろに灌木が描かれている。大きいけど、少し大味な絵ではある。

上がりは缶ビール。300円はあまり見ない値段かな。常連客へのサービスとして、市価よりも安い値段で分けていた「幾久の湯」みたいなところもあれば、同湯のようなところもある。

日曜日。午後4時に入った時は2人くらいしか入っていなかったけど、5時には10人くらいとそれなりの入り。横浜下町の現役銭湯という感じだった。以前は不定休だったけど、現在は金曜日が定休日。

隣駅の弘明寺まで生ホッピーを出す「横浜(ハマ)の大衆焼肉(南区道町4-116)」へ向かう。
生ホッピー、紹興酒(1合)、カルビ、タン塩、ハラミ、ジンギスカン、野菜焼き、半ライスで2300円でした。生麦、新子安、上大岡、大和にも店があるみたいだから、他の店も銭湯とセットで行ってみよっと・・・。

小田原の「田浦湯」の時に予定していたけど果たせなかった、噂の「生ホッピー」。少しぬるかったからかな、他にあったハーフ&ハーフの方が自分好みかも知れない。

すぐ近くには旧芦名湯の建物をリノベーションした「手創酒家 Ashina(横浜市南区大岡2-1-22)」がある。11月に改築になる黒湯銭湯の「中島湯(横浜市南区)」とセットで行かなければ・・・。弘明寺の商店街は、阪東橋の横浜橋商店街と並んで横浜の商店街でも魅力的です。

長くなりました。












旧芦名湯