差出人: Masayuki Nakamura <masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp>
送信日時: 2011年8月13日土曜日 8:15
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銀閣寺湯(京都市左京区浄土寺石橋町)

ナカムラです。

今日(7/21)は、「銀閣寺湯(京都市左京区浄土寺石橋町)」に行ってきました。 茶山駅(叡山電鉄叡山本線)から、1.4キロ、20分くらいです。 最寄りのバス停は「銀閣寺道」で、そこからは2分くらい。

グランドプリンスホテル京都で、建築家・村野藤吾ワールドを堪能。今回のツアーでは、ここのホ テルの朝飯が一番良かったかな。。。

「東の錦」とも呼ばれた時代もあるというレトロな古川町商店街、商店街近くの菊水湯、たばこが 専売化される前の”たばこ王”の村井氏の京都別邸だった長楽館など、主に東山方面を散策。そし て、過去2度も定休日に訪れてしまった銀閣寺湯に三度目の正直として向かう。

銀閣寺道のバス停を降りて、「銀閣寺キャンデー店」の割り箸が斜めに差さった昔ながらのアイスキ ャンデーを食べながら用水沿いに少し下って行くと、その傍らの銀閣寺湯にたどり着く。

後方にはずんぐりとしたコンクリ煙突。2房の暖簾が下がる入口の脇に、花が飾られた祠があると いう純和風かつレトロな外観。2階には簾が下がっている。聞けば「昭和6年築と伝え聞いており ます」という、さすが京都の郷愁銭湯だ。

暖簾を入れば、左右におしどり錠の下足箱。例によって木札の裏には「銀閣寺湯」の焼印がある。 また、靴脱ぎ場は、京都銭湯でよく遭遇するけど、逆U時型のタイル使い で上下が区別されている。

番台への扉を開ければ、木組みの番台に大将が座り新聞に目を落としている。京都では時々、東京 や横浜では見かけない、小さいというか細い番台に出会う。同湯の番台も、細身の大将の身体がや や勝っている番台だ。

脱衣所の広さは2間半四方に、元々は前庭だったのだろうか奥行半間ほどの増築部分がある。天井 はややたわみが目立つ平格天井。床は全面籐敷き。典型的な京都の銭湯を感じる脱衣所だ。

ロッカーは、外壁側にDENKEN錠のものがある。四角の脱衣籠も10個余りが積まれている。男女境 は茶に塗られた中に磨き込まれた鏡が入っている。

その他、飲料の自販機、石田式で高さが少し低く厚みのあるアナログ体重計。そして、こんなレト ロ銭湯だけど、男女境の浴室方に、小振りの乾式サウナが脱衣所にフルに食い込むかたちで設置さ れている。

さて、タイル張りで流しのある緩衝地帯を通って浴室へ。

浴室は、幅2間半、奥行3間半ほど。天井は四角錘型で中央に湯気抜き。タイル類はすべて更新さ れて古いものは残っていない。壁にはコミカ的な白煉瓦調のタイル。所々を縦積み風に張ることで アクセントを付けている。薬湯と水風呂の間に観葉植物の鉢が並ぶくらいでビジュアルと呼べるほ どのものはない。

プレーンで短い島カランが縦置きに2つ。カラン数は外壁側に9、奥壁に3、島カランの片側だけに 3機ずつ。カランのお湯は1:1で割ってもまだ熱い高温だ。

浴槽は、全て男女境に接していて、奥壁から水枕付き4点座ジェット×2、何らの仕掛けがない素の 深槽、同じく素の浅槽、実母散でバイブラの薬湯、そして獅子口から冷却された水が注き込まれる 水風呂。湯温は42度程度、薬湯は41度弱とややぬる目だった。

さらに同湯は無料の乾式サウナがある。無理すれば5人くらい入れる天井の低いもので、脱衣所を 見渡せる窓があるため閉鎖的でない。古い昭和歌謡が延々と流れているのもいい。ひとしきり汗を 絞り出しては、狭いながらも勢いよく循環・冷却されている水風呂で身体を冷やす。。。

広くはないけど、京都の銭湯はレベルが高い。

木曜日の夕方に滞在。相客は10数人は超えていたと思う。銀閣寺のお膝元、客の出入りが絶えない 繁盛銭湯だった。

あがりは近くの喫茶店「GOSPEL」でギネスの黒ビールを頂く。ある趣味人が建てたという洋館風の 建物を引き継いだ喫茶店で、真空管のアンプと京都に3台しかないという古いJBLのスピーカーで 昔のレコードを掛けている。古い音源のはずなのに、再生された音には艶があって張りもある。小 生の家にある真空管アンプのラジオとは全く違う。。。まさにアットホーム。なかなか寛げる喫茶店 だった。

帰路は、近くの銀水湯、洛東湯を眺め、バスで河原町三条へ。寺町のアーケードにあって昨年12月 20日に店を閉じた旧桜湯を確認。。。何度も前を通りながらもビル銭湯なので優先順位的に見送った。 繁華街の繁盛銭湯に見えたけど、あっけない最期だった。。。

最後は、近くの戦前築の旧毎日新聞社京都支局(1928年)のビル地下に入るカフェ・アンデパンダン でジントニックを頂く。食べ物は安くて美味しかったけど、少しばかり清掃が行き届いていない。 トイレなど浅草駅のあの”地下道”の臭気が濃厚で、少々落ち着かなかった。。。

《前々回訪問時:2004.12.21.》

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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▼古川町商店街




▼銀水湯 〜路地の奥に「本日あります」の木札が下がる




▼洛東湯 〜かなり古い建物がベースになっているようだ




▼旧毎日新聞社京都支局(1928年) 〜地下にカフェ・アンデパンダンが入っている。