差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2005年2月11日金曜日 23:03
宛先: 銭湯ML
件名: 八幡湯(世田谷区北沢)

ナカムラです。

今日(2/10)は、「八幡湯(世田谷区北沢)」に行ってきました。
下北沢駅(小田急線・井の頭線)から、0.3キロ、5分ほどです。

3連休前のやっつけ仕事・・・。23:00に兜町を出る。
何と、下北沢駅に着くと小雪が舞っている。

昨夏、隣湯の代沢湯の主人と話してた時、八幡湯はビル建て替えのはしりだったという話が出た。
同湯は小学校の学区だったので、前を何度となく通ってるけど、今と同じ姿だったという記憶しかない。
30年以上も前、使用人に連れられてやって来た微かな記憶がある。
この記憶が正しければ、30数年振り。

坂の傍らに建つ、古いマンション銭湯。
むかしは2階にサウナがあったけど、20年ほど前に止めららしい。

3段ほどの階段を下ると、正面にロッカー式のさくら錠の傘立て。
その前に「TOKYO」錠の傘立てもある。
「TOKYO」錠って古い印象があるけど、この傘立てはあまり古そうではなかった。

向かって左側、男湯の下足箱の錠は、「SakuraG」錠。
しかし、女湯サイドを見ると旧型の「さくら」錠だった。
ビル銭なのに、歴史と風格を表す旧型のさくら錠がある。
同湯はビル銭ながら「老舗」のようだ。

番台への戸の上の摺りガラスには「男」の文字があり、ここも、正統的。
戸を開けると、木組みの古風な番台がある。
幅3間半、奥行3間の脱衣所には、どことなくレトロな雰囲気が漂っている。

天井は高くない。格天井といったら言い過ぎだけど、安易にペンキで処理されているものの古めかしい天板が使われている。
そして、真中に太い円柱の柱があり、その周りを鏡が囲んでいる。その枠が茶色に塗られた木製でレトロ感を高めている。
その他、男女境も、ビル銭に相応しくないウッディな感じがある。

真中に柱があるので、SakuraV錠のロッカーは、男女境以外の3方の壁に分散して置かれている。
HOKUTOWのアナログ体重計、ビールが入っていない冷蔵庫、円形の小さなテーブルと椅子、ボロいベンチなんかがある。
女将の手のものなのか、2箇所に花が活けてあり、心落ち着かせるものがある。

浴室は、幅3間半、奥行4間。
天井はフラットな天板。古くなって、水平を保っていない。
床のタイルは、3センチ角の古いタイプ。しかし、いい加減な材料で目地の補修をしているため、やや見苦しい。

浴槽は、外壁に接して奥から深浅2槽になっている。

島カランは1列で、カラン数はセンターから7・5・5。
そして、奥壁に6。入口サイドに5というカラン配置。

初めて見たけど、センターの7組のカランの間に、湯だけのカランが何故か4つだけある。
何の目的なんだろうか。
ここを常湯としている大先輩に聞かなければならない・・・。

浴槽は、深槽は密度の粗いバイブラバス。43度弱。
浅槽は42度弱。初めて見たけど、真中に大きなノズルが1つ突き出ていて、凄い勢いでジェットが出ている。
簡素というよりは、粗野で無造作。
昔、どこか田舎の共同浴場で見たことあるような、ないような・・・。
底の黄緑色のタイルもやや痛みが激しい。

外壁に背景広告社の看板とともに現役の広告が5、6枚。
同級生の「橘寿司」の広告もある。

ビジュアルもなし。
休日前の24:00。相客は7、8人。
深夜だからか、なんか盛り場にある銭湯ながら、共同浴場のような、まったりとした雰囲気が漂っている。

「銭湯マップ」では、24:00までとなっていたので、慌しい入浴を覚悟してたけど、仕舞いは0:30だった。
出ても相変わらず小雪が舞っている。