差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2005年7月4日月曜日 23:20
宛先: 銭湯ML
件名: 八幡湯(渋谷区富ヶ谷)

ナカムラです。

今日(6/29)は、「八幡湯(渋谷区富ヶ谷)」へ行ってきました。
代々木公園駅(東京メトロ・千代田線)から、僅か50メートル程度です。

この辺はかなり詳しいと思ってたけど、代々木公園駅と代々木八幡駅(小田急線)が接続していることは知らなかった。
そして、表通りから入ったところに、銭湯があることも・・・。
もう30年近くも前だけど、毎土曜日は夜通し本を読んで、朝はそのまま朝霧の舞う明治神宮を散歩してた。
同湯のすぐ近くに青年座があって、朝5:30くらいなのに、稽古場の窓を開けて、発声練習している劇団員がいて驚いたことを憶えている。

同湯は、地下鉄の駅出入り口を出て、初めての路地を曲がって、直ぐ。
エントランス部は、タイル張りの小さな直方体の「箱」で、「八幡湯」と書かれている。
入口は、左右男女別で、紺色のオリジナル暖簾が下がっている。

エントランス部の天井は、狭く簡素ながらも平格天井。
その下、道路側にSakuraG錠の下足箱。正面にマジックミラーの小窓がある番台スペースが女湯の入口部とを隔てている。

番台への入口は自動ドア。
番台は白い化粧板を張ったもので、脱衣所スペースを確保するために後方に移動したのか、正に「コックピット」となっている。
脱衣所は、2間半四方。第一印象は、小さな銭湯だなというもの。天井は、高さそこそこの平格天井になっている。

真中に島ロッカー。代々木公園を走るランナーの利用が多いのか、大きめのロッカーが設置されている。
それと、入口方と外壁方には、普通のSakuraV錠のロッカーがある。

外壁側のロッカーの上に小型のテレビがあってナイター中継。
その傍らには三峯神社のお札と酒枡が積まれている。
確か、三峯神社は火除けだったかな。

小さい銭湯だけど、脱衣所に10人弱、浴室にも同じくらいの客が入っている。
なので、他の客と多少身体が触れたりする。
スパー銭湯ではあるけど、普通の銭湯ではあまり無くなってしまった、混雑感がある。
ごちゃごちゃしている銭湯なんだけど、清潔だし、明るいし、なんかワクワクするいい感じがある。

浴槽もしかり。
天井はウィング幅1間の2段型で、幅3間、奥行3間弱。やや寸詰まり型。
島カランと、浴槽の縁が30センチしかない。そこを通ると、端の客と接触しそうになる。

島カランは2列で、カラン数はセンターから、5・4・5・5・6。カランはWaguriの取っ手が銀色のもの。
島カランの上に支柱を立てて、蛍光灯が設置してある。
天井から灯すよりも、近くから明りを当てている。明るいことは明るいんだけど、なんか不思議な明るさ。

浴槽は、半分が水枕付きの寝湯で3人分。
残り半分がバイブラバス。こっちが旧状を留めていて、底が豆タイルで構成されている。
温度はいずれも温めで41度といったところ。直ぐには身体が温まらない。

ビジュアルは、早川師の和歌山・瀞峡、H16.11の作。

外壁側のさらに外にサウナが設置されている。別料金200円。
のぞいてみたけど、全く中が見えなかった。
浴室は混んでいるけど、誰も使用していない、不思議なサウナだった。

小さい銭湯ながら、代々木公園の利用者、地元民に支持されている銭湯と感じた。