差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2009年10月16日金曜日 22:57
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 花の湯(板橋区板橋)

ナカムラです。

今日(10/11)は、「花の湯(板橋区板橋)」に行ってきました。 板橋区役所前駅(都営三田線)から、0.2キロ、3分くらいです。

日本橋を起点とする中山道の初宿「板橋宿」は大きく、「上宿」「仲宿」「平尾宿」に分かれてい た。同湯はその中心の仲宿にある。仲宿には板橋区役所もあり、板橋の旧道沿いでは最も稠密 に商店街が集積している。

同湯の周りにも戦前の築とおぼしき古い建物群が広がっている。向かいは23階建てのマンシ ョン建設現場。そんな板橋宿の中心地に千鳥破風と大振りの唐破風が連なる威風堂々の銭湯建 物の花の湯がある。

旧エントランスの唐破風の懸魚や蛙股の意匠は細やかで、それを意識してライトアップされて いる。その大きさといい、屋号のように華やかな銭湯だ。

街道に接する側は、唐破風の旧エントランス部以外、左右の前庭を全て潰し、独立した広いフ ロント部に充てられている。

向かって右側の現在の入口を入れば、松竹アルミ板鍵の下足箱。フロントで風呂銭とプラス2 00円のサウナ料金を払う。大小のタオル付きなので、まぁリーズナブルな料金設定か。

脱衣所はオリジナルは3間四方。表の豪壮さと比較して地味な大きさだ。さらに、フロントの 後方せり出しとサウナ室にスペースを取られ、広くはない。

壁は、全て白いクロス張り。天井は桟の組み方に多少の意匠はあるものの簡素なもので、天板 は昭和中期仕様の木目プリントの合板。旧折上げ部は細いニス塗りの丸太材を軒の肘木のよう にあしらっている。

その他、表示板が膝高のASANOのアナログ体重計、新型マッサージ機、ゴザ敷きの万能台、自 販機がある。

浴室の広さは、幅3間、奥行4間ほど。天井は高さが4間はあるかなというほどの2段型。広 さは普通だけど、大きな空間が広がっている。ただし、奥壁が白ペンキで塗りつぶされている。 ここにペンキ絵があれば、この広い空間が何倍にも広く感じられるだろう。少し寂しい。

島カランは1列で、カラン数はセンターから、8・6・6・4。床のタイルは白の星形模様。 他もタイル類は全て更新されていて古いものはない。

浴槽は、奥壁に接するかたちで深浅2槽。外壁側にL字型に延びるのが主浴槽で、一部をパイ プで仕切って座ジェットにしている。湯温が案外に熱く43度強はある。バイブラの深槽はさ らに熱く45度超。少し入るだけで身体がジンジンしてくる。

サウナは、加熱スペースが見あたらないもの。温度計はなかったものの、じっくり入らなけれ ば暖まらない温度の低いものだった。

表の豪壮さからすれば、内部は拍子抜けするほどに普通の銭湯だった。そして、潤いという点 でも少しもの足りなかったかな。

上がりは、サッポロ、アサヒ、キリンと勢揃いの缶ビールからサッポロビールで水分補給。。。

次は、同湯に入る前に目をつけていた数軒先の居酒屋「満盛」。かなりボロい建物に入っている。 テントに書いてあった「やきとり」と「軽食」を目当てに入ったものの、よくある話だけど、 やはりどちらも無かった。

燗酒2合と塩辛、とろほっけ焼き、焼鮭をいただいた。耳が遠くなった店主ひとりの小さな店 だけど、客の出入りが多い。悪い店ではない。しかし、店主とともに少し年を取った店だと感 じた。

多少、お腹が物足りなかったので駅前の大衆寿司屋に入ったのがいけなかった。太り過ぎなの に、また食べ過ぎてしまった。。。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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