差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2004年1月2日金曜日 3:02
宛先: 銭湯ML
件名: [sento-freak:04688] 初音湯(杉並区方南)

ナカムラです。

今日(12/31)は、「初音湯(杉並区方南)」に行ってきました。
平成15年の入り納め、74湯目です。

同湯は代田橋駅(京王線)から10分程度です。
方南商店会という小さな商店街の真中にあります。

大晦日の午後9時。お決まりの中華屋を含め、ほとんどの店は閉まっているし、歩い
ている人も少ない。
世の中は、紅白歌合戦の時間ではある。

入口は商店街の通りから20メートルくらい専用の路地を入った所にあります。
大屋根は千鳥破風で、その下にモルタルの四角い箱型の入り口があります。
(暖簾棒を通す穴はありましたが)暖簾はなく、入口の上に「初音湯」と大きな行灯型の看板が付いています。

入口正面には、逆V字型に傘を縦に入れる式の傘ロッカー(松竹錠)が設置されていて、番台の入口の目隠しにもなっている。
下足箱は松竹錠、数は68個。

番台へ通じる戸はアルミサッシで、自動ドアになっていた。
番台は、前面がカーブしている形式のもので、ベージュ色の木目調の合板が張られている。

番台の上には、扇の台座に恵比寿様と大黒様?。かなり煤けた縁起物が掛けられている。
女将は70歳台かな、いくら眠っても眠いと女湯の客と話している。
確かに、既に眠そうな顔である。

脱衣所は幅3間半、奥行4間。やはり、東京の銭湯は大型である。
ただ、改修は中途半端かな・・・。元の建物の良さが引き継がれていない感じがした。

天井は、折上部分が旧状を留めているものの、天板は白い新建材の天板に変わっていてアンバランス。
床も幅が狭い板を組み合わせた一昔間に流行した合板素材。
梁も妙なアイボリーの塗装がなされていて、元の材がどんなものだったか良く判らなかった。

ロッカーは外壁側と、脱衣所の中央に島ロッカーが縦置きで2つ設置されている。錠はすべて松竹の板鍵のもの。
それに、丸籠が14個ほど積まれている。上の数個の籠に艶があったので、まだ使用する人がいるらしい。

大黒柱には、柱時計を外した跡が残っていて、その跡の中に正八角形のクォーツ時計が付けられている。
なぜか、男湯なのに、ベビーベッドが討ち捨てられるように置いてあった。
その後ろの壁がタイルになっていて、縦2枚×横3枚のタイル絵。絵柄は山と湖と森で、新しいものである。

この銭湯、足拭きマットや、手作り雑巾のような足拭きがあっちこっちに置いてある。
なんか、あまり見栄えが良くないし、ない方が清潔感があるのにと思う・・・。

庭のあったと思われる部分は、洗濯機室になっている。
裏に駐車場があったけど、そこにも別棟のコインランドリーがあったから、洗濯機の多い銭湯である。

それに、ここには大型の銭湯なのに、飲料が置いていない。珍しい・・・。

浴室は、脱衣所同様に幅3間半、奥行4間。やはり大型である。
天井は2段型。高い天井部分がかなり大きな正方形をしている。

浴室は綺麗に改装されていて、島カランは、断面が凸型のものが1つ。
カラン数は、センターから7・5・5・5。外壁側には温のみの立ちシャワーブースが2つある。
カランは取っ手も銀色のもので「Waguri」の刻印があるもの。すべてにシャワーが設置されている。

浴槽は深浅2槽。
浅く広い方は外壁側に3点ジェットが2機。中央にスクラッチタイルで組まれた焚き出し口がある。少し、変ったデザインである。
深い方はミクロバイブラバスで、赤外線ランプが設置されている。温度は44度くらい。

浴槽の上には「大沼公園 13.5.18」のペンキ絵。恐らく、丸山師のもの。
その下には、4枚ほどの広告板。
「(有)鹿島テレビ商会」「中華料理 幸華」等、住所を見るとご近所ばかり。
脱衣所には、「(有)鹿島テレビ商会」のカレンダーも掛かっていたけど、電気屋がテレビを売っていれば儲かったいい時代の屋号。なんか懐かしかった。

男女境の壁には縦6枚、浴室の奥行きと同様の幅4間の大きなタイル絵。
絵柄は山・湖・森。
新しいタイル絵で色調は涼しげだけど、絵の精巧さという点ではかなり大味なもの。

同湯は、湯もきれいだったし、浴室も清潔。
脱衣所の改修が荒っぽいのが残念だけど、まずまずの銭湯だった。

それにしても、大晦日に銭湯に入ったのは、自宅に風呂がなかった小学生以来だった。
おぼろげな記憶しかないけど、その時代の大晦日の銭湯は人がたくさんいた記憶がある。
もう30年以上も前のお話です。