差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2008年7月27日日曜日 12:13
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 平和湯（川崎市川崎区渡田新町）

ナカムラです。

今日（７/25）は、「平和湯（川崎市川崎区渡田新町）」に行ってきました。 川崎駅（ＪＲ東海道線）から、1.2キロ、15分くらいです。

市電通りを走る市営バス「川４０」を「渡田新町」で降りて直ぐ。向いは、廃業し空き家のお 菓子屋さんと、魚屋の屋号を掲げてはいるものの営業しているかどうかという感じの建物。往 時はちょっとした人の集まる小さなエリアだったことがうかがえる。

同湯入口は、門柱に「平和湯」とある行灯型看板が立つアプローチの奥。アプローチ全体に屋 根が掛けられ、自転車が１０台ほどとまっている。建物は昭和30年代前半に建てられた千鳥破 風の伝統的木造銭湯をベースに改装されたものだ。

エントランススペースには暖簾はない。入口を入ると正面に松竹錠の下足箱。正面左手にフロ ントへの自動ドアがある。さらに向かって左側にコインランドリー。一旦靴を脱いで、コイン ランドリー用の上履きに履き替える。なかなか整備された感じのコインランドリー。こういっ たやり方は初めての遭遇。川崎区はド川崎と言ってもいい、川崎の中の川崎。フロントからも 目が届くというのはそれ故の対応なのか。

同湯は昨年１２月に大改装をしていて、足元は赤い薔薇模様の絨毯がふかふか。フロントの大 将は５０歳くらいか。風呂銭４３０円とサウナ代１００円で下足札と交換でサウナ室用のひっ かけキーを受け取る。

ロビーはそこそこ広く、その一部畳２畳分ほどが透明なアクリル板になっていて、その下に池 がある。体長１メートルくらいの鯉が何匹か泳いでいる。川崎や隣の蒲田で時折見掛ける構造 だ。

脱衣所は幅３間半、奥行３間ほど。天井の折上格天井はなかなかの材料が使われている。そし て、各天板には、円形の中に鶴２匹を組み合わせた日本画調の絵。豪華な雰囲気を演出してい る。そして、監視カメラが３台も設置されているのは、ド川崎ならでは。

島ロッカーはなく、茶色のロッカーは入口方と外壁側に松竹シリンダ式のものがある。その他、 ごついＴＡＮＡＫＡのアナログ体重計。ジムにあるような大型のルームランナーなどがある。 天気予報は弱い雨が降ると報じる蒸し暑い夜。島ロッカーのない広いスペースに冷房が効いて いる。

快適な脱衣場だけど、床の水分を拭くための雑巾が何枚もぶちまけてある。機能的、合理的だ と賛同はするものの、ビジュアル的にはいまいちかな・・・。まぁ、ここは男川崎の銭湯。こ れが似合っているのかも知れない。

浴室は幅３半、奥行４間ほど。天井は２段型に、さらに半間ほどの増築か、ウィングが伸びる。 木板に白いペンキという伝統的仕様。しかし、梁などがブルー系ではなく、今はペールオレン ジというのか肌色に塗られている。この配色は初めての遭遇。新しいし、明るく清潔な感じの 浴室だ。

島カランは２列で、カラン数はセンターから２・６・６・６・６・４。男女境脱衣所側には副 浴槽が、外壁側には立ちシャワーがあってカラン数が少なくなっている。

浴槽は、ブルーの入浴剤が入った副浴槽の他、奥壁の袂に、センターから「岩盤泉」、円筒形の ボディーマッサージ、強力な８点座ジェット、水風呂が並んでいる。湯温はいずれも４２度弱 といったところ。寛ぎながら長く入るにはいい温度。水風呂は２２度くらい。塩素の臭いが強 烈なのが川崎的。この地では、逆に塩素が効いていることが安心な感じがする。

岩盤泉。色々な鉱物を焼き固めた岩板とサウナの組み合わせは、大船・ひばり湯にある。しか し、主浴槽に沈めているのを初めて見る。まぁ、鉱物系の設備は種々あるけれど、どれにも効 果を感じたことはないなぁ。。。

サウナ室は外壁側に張り出して設置されている。７人は優に入れるもので、時々、サウナ石に 水が落ちるロッキーサウナというらしいもの。液晶テレビはあるし、まだ新しいためか、木の 香が香ることが安息を与えてくれる。相客のご高齢の溶接工のおふた方が、自分の身体を電気 が通っていって、近くにスパークの火が上がるということを、よくある話のように話している。 このエリアは危険と隣合わせで働いている人が多い地域でもある。

ビジュアルは、横４枚×縦３枚の絵付のタイル絵が、男女境に１つ、奥壁に２つ、外壁方向の サウナ室の壁に１つある。絵柄は鯉を描いたものと、金魚を描いたものの２種類。地震対策も あって、奥壁全面の瀬戸内海的な島嶼のタイル絵から、タイルの使用量を減らすかたちで更新 されている。

筆捌きが立体的なので、手書きだとは思うけど、全く同じ絵が２枚ずつある。大将に、立派な ので高価なものかと思い尋ねたけど、大したものではないという。かつて高価だったタイル絵 も安く作れるのだろうか。久し振りに見る新しい本格的な絵付けタイルなんだが・・・。

金曜日の２０：４０から２１：４０に滞在。常時洗い場に７、８人の客がいた。サウナあり、 水風呂ありとなかなか居心地のいい銭湯で、何度もサウナと水風呂とを往復して一週間の疲れ を落とした。

上がりはスパードライ250円。帰路は南町の風俗エリアを冷やかしながら駅まで歩こうとした けど、丁度バスがやって来たので乗り込んでしまった。

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ナカムラ　（Masayuki Nakamura）
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