差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2005年11月6日日曜日 11:05
宛先: 銭湯ML
件名: ヘルシーセント朝日(横須賀市平作)

ナカムラです。

今日(11/5)は、「ヘルシーセント朝日(横須賀市平作)」に行ってきました。
衣笠駅(横須賀線)から、0.9キロ、8分くらいです。

衣笠駅で池上温泉に電話をすると繋がらない。手元のメモで確認すると、5の付く日が定休日になっている。
セカンド目的地を想定してこなかったので、駅にあったタウンページで「銭湯」を確認。
ヘルシーセント朝日へ。同湯の営業は朝10時から深夜1時まで。スーパー銭湯として電話帳に載っていた。

平作中央商店会という小さな商店街の入口に位置するビル銭。3階建ての建物の上に、個人用としては大きすぎるゴルフ練習用ネットの残骸と思しきものがある。かつては、ゴルフ練習場もやっていたのかも知れない。

何とわないビル銭。敷地の地型は伝統的銭湯のもの。20年前ほどに今のビルになる前は普通の木造銭湯だったんだろう。

入口に入浴料を払う券売機。400円と貸バスタオル100円の2枚のボタンを押す。カラン、カランとプラスチックのチケットが落ちてくる。熱転写による印刷が主流になる券売機が多いなかで、やや古風な券売機。

エントランス&フロントスペースは、2階への階段室を含め2間四方程度。下足の錠は松竹の金属板鍵。正面にフロントがありチケットを渡し、バスタオルを受け取る。横に冷蔵庫があるけど、ビール(300円)からアイスまでかなり充実した品揃え。同湯のご主人は油絵を描くのか、ひと目で素人の作と判る絵が架かっている。

1階が女湯。男湯へは、カーペット敷きの階段を上がっていく。壁はコミカ風呂でよく見かける茶色のテラコッタ風のもの。男湯の入口がアルミサッシのドアというのもこのビル銭には相応しい感じがする。

脱衣所は、L字型で、通路部を除く主要部分は1間半四方と広くはない。天井は1間半弱、床は藤敷き。そこに、松竹シリンダ敷きのロッカー。上段が貸しロッカー、2段普通の大きさのものがあって、最下段は大きい容量になっている。小生のようにリックにカメラが入っているような輩には便利だ。

その他、クボタのデジタル体重計、日本シニアオープンを映しているテレビ。マッサージチェア、自販機などがある。
日本シニアオープンは、年齢層が同じからか、見入っている人が多い。

浴室は、幅3間半×奥行3間。天井は1間半弱で天井はフラットでプラ板。そこに、蛍光管が取り付けてある。雰囲気は「典型的古いビル銭」。

手前に立ちシャワーブースが4つ。仕切り半が白っぽい人研ぎ石、シャワー口は大きい、かなりレトロな仕様。
島カランは2列で、外壁側から7・4・4・4・4。カランは日の丸扇の刻印の角型で、取っ手が茶色のもの。

浴槽は3間半の奥壁から巻き込むようにL字型に配置されている。端が1人用の薬湯で宝寿泉、41度くらい。この薬湯、硫黄の湯の花を溶かしているのか、少し変った匂いがするし、水栓が硫黄温泉特有の錆に侵されている。隣が熱湯槽で43.5度くらい。滝のように湯が注がれる構造で、一部が電気風呂。熱い横須賀銭湯の伝統を受け継いでいる。L字型の部分が42.5度くらいのメイン槽。2穴ジェット、「ゆとん」は稼動していないし、6点座ジェットが2機だけど、3点くらいしかジェットが噴出していない。やや整備不良の状態。その隣が水風呂、サウナ室と続いている。

サウナは、8人程度は入れるもので、砂時計すらないシンプルなもので、やや草臥れたものだった。

どことなく漂う硫黄臭もイマイチだし、カラン、シャワー等の整備もやや不良・・・。
ただ、ここの最大のウリは、3間半幅の奥壁に奥壁に描かれた2服のタイル絵。ともに高さは1メーター強で、一つは、雪で覆われた、山間にある濃紺の湖面が、まさに凍ろうとする静寂な風景。もう一つは、風が流れるゴルフ場のグリーン。絵心のあるご主人がカレンダーか何かの写真を絵師に渡して描かせたものらしい。

上がりは1階に降りて、スーパードライ300円也。まぁ、ビル銭だけど、タイル絵はかなり良かった。

帰りは、衣笠駅からバスに乗り、横須賀中央駅(京浜急行)を経由して大滝町・ラーメンつたやへ。横須賀に興味を持つ変な客と認知されているようで、あぁ、という感じで迎え入れられる。

一番クセのある焼酎を所望し、「桜島」という銘柄のお湯割りと、チャーシューを葱とラー油で和えたものをいただく。注文はしていないが、ばぁさんからはシシトウを炙ったもの、主人からは大根と鶏肉を煮たものが供された。最後に、絶品のラーメン。すぐ近くの「茶蘭花」で演奏していたバンドマンたちも、ステージの合間に、ラーメンを食べに来ていた。いつものことのようだ。

ご主人から横須賀に関する貴重な資料を3冊お借りした。また、返しに、というよりは飲みに行かなければ。


ラーメンつたや
カメラの後方にあった山王温泉は、
破風造りの大型の銭湯だったらしい。


いわゆる中華そば、麺の硬さも、スープの濃さも調節してくれる。
見た目よりはかなり濃厚な感じを受けるスープ。絶品で500円。




看板から入る小道に「つたや」。その奥に山王温泉があった。この付近は、明治時代は遊廓があった場所。つたやの72歳のご主人は、当然ながら、知識でしか知らないとのことだった。

GRデジタルでの初の写真。小さいながら、
なかなか活躍してくれそうなカメラと感じた。