差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2005年11月26日土曜日 13:25
宛先: 銭湯ML
件名: 日の出おふろセンター(川崎市川崎区昭和町)

ナカムラです。

今日(11/23)は、「日の出おふろセンター(川崎市川崎区昭和町)」に行ってきました。

先ずは、上野の東京国立博物館で葛飾北斎展。
東博には年に1、2階来るけど、見たこともない混雑。チケットは持ってたけど、入るのに30分、入っても人・人・人。さほどの根性もないので、早々に切り上げる。メインの富嶽三十六景などは、近づくこともできなかった。

昼食は、毎日寿司種を北海道から空輸するという、アメ横のいろは寿司で北海にぎり。高くはないけど、ありがたがったり、驚くほどのものではなかったかな。

さて、「龍の湯」へ。
川崎駅(東海道線)から、市バス04系統、15分くらい。四谷下町バス停から、2分くらい。

「川崎のお風呂やさんマップ」に掲載されている「龍の湯」の電話番号では電話が繋がらない。存続しているかどうかの確認をするのが、本日第一のミッション。煙突、建物はあったし、向かいの八百屋さんに聞くと、「毎日やっているよ。今日(水曜日)は定休日。」とのこと。狙っていた銭湯(?)なので、少し安堵する。なかなか外観がレトロな、いい銭湯だ。今冬中に、来ようっと。

「龍の湯」から「日の出おふろセンター」へは、歩いて10分ほど。
表はタイル張りの直方体になっているけど、元は昭和18年創業の「日之出湯」。
その後、1回は改築されたと思われるもものの、伝統的な木造銭湯がベースになっている。

入口の右側がコインランドリーになっている。入口をアーチ型でうまくまとめている。また入口の奥壁に装飾が施されている。自動ドアを通ると、小さな靴脱ぎスペースがあって、松竹板鍵の下足箱がある。

その横にチケットの自販機。銭湯料金400円。サウナは、プラス560円と高い。男湯だけだけど「大師サウナ」と称して、サウナだけでなく、休憩室、浴室なども銭湯とは別のスペースが充てられているようだ。

4代目の従姉という、キュートなフロント嬢によれば、この近辺の銭湯で番台からフロントに替えたのは早い方だったらしい。その時に旧屋号から現在の屋号に変えた。このフロント嬢、なかなか明るく、客の応対は見事。「早く結婚した方がいい。あまりえり好みしてちゃダメだぞ。」と冷やかされている。今の社会で言えば、セクハラだが・・・。

脱衣所は、2間四方くらい。天井も低い。全体的に白い壁紙が黄ばんでいる。男女境側にのみロッカーがあり、フロアの真中には四角い脱衣籠とそれを収納する棚が、島ロッカー然としてある。この銭湯、どことなく関東銭湯と違っている感じがする。大阪銭湯は知らないけど、関西の造りなのか?
ロッカーの扉には、デカデカと盗難注意の貼り紙がある。盗難が多いのか、それともこういった無粋な貼り紙を気にしない土地柄か、「川崎的」だなぁと感じてしまう。

その他、アナログ体重計、ヴァレンチノ・ヴァルディのπウォーターなるものの給水器などがある。同湯は、天然温泉が最大のウリだろうけど、白湯槽、スチームサウナの水を、この活性水と称するπウォーターに切り替え、押している。

浴室は、幅3間、奥行4間の2段型。天井高さも3間はある。内側はプラ板。ビジュアルはなし。

伝統銭湯の浴室だけど、カランは両サイドに9・6のみで、真中に大理石球から湯が溢れる掛け湯槽と幕の内的な大きな浴槽とが設えられている。このレイアウトは、ままあるけど、木造伝統銭湯では、初めての遭遇かも知れない。そして、カランが「温」のみというのも、ここら辺りでは珍しい。

奥壁の後ろにに小さな洗い場とスチームサウナが増設され、さらにドアの外に、2人用の天然水の水風呂と4〜5人用の温泉槽がある。温泉は、淡い褐色で、桐の湯(川崎区南幸)ほどの濁りはない。源泉水を舐めてみたが、かなり塩分と鉄の味がする。成分表では鉄の成分はさほどでもないので、これは鉄管の錆だだろう。
昼間でさほどの雰囲気はないけど、天井のない石張りの浴槽は、外気に触れられ心地いい。

上がりは、サントリーモルツ300円でツマミ付き。新型のマッサージ機が16分100円というのもいい。

川崎の銭湯はレベルが高い。地元では「塩湯」と呼ばれる、いい銭湯だった。