差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2009年5月31日日曜日 19:05
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 日の出湯(台東区元浅草)

ナカムラです。

今日(5/30)は、「日の出湯(台東区元浅草)」に行ってきました。 稲荷町駅(東京メトロ銀座線)から、0.2キロ、2分くらいです。

今日は、世田谷美術館の企画で写真家・大西みつぐさんと砂町銀座商店街をスタートに江東区 各所を歩く「TOKYOパノラマウォーク/写真家と歩く昭和(其之壱)」に参加。4時間ほどの街 歩き。

その後、大西さんの個展会場(「続・近所論」/深川labo)を経由して、3時間半ほどもんじゃ &お好み焼きの「もん太」での飲み。昨日も夕飯は浅草でお好み焼き屋だった。2日連続して全 身にお好み焼きフレーバーが染みる。しかし、東京綜合写真専門学校の講師でもある氏の隣で 最近の学生の写真への取り組みなど、いろいろと話を伺うことができた。また、写真だけでなく銭湯や遊廓にも造詣が深い世田美の学芸員の方とも再会。楽しい時間を過ごすことができた。

さて、昨日に続き、今日も身体に染み着いたお好み焼きの臭いを落とすべく近くの銭湯に向か う。最初に向かったのはすぐ近くの清澄白河・第二湊湯。去年12月の廃業の瀬戸際というタイミングで、交替の経営者が現れ営業が継続された銭湯。しかし、生憎の定休日だった。

今日は、歩いたし、飲んだし、食った。これ以上先に進むのがシンドくなって、駅から近い銭 湯ということで、稲荷町駅(東京メトロ銀座線)至近の日の出湯に向かう。今週の水曜日にや って来た時は定休日だった。木造銭湯を8年ほど前に耐震構造の現在のビルに変えている。改 築に伴いセットバックが必要だったのか、現在は小振りのビル。銭湯部分も狭い男・女湯が1 階と2階に重なった構造になっている。

クルマ2台程が止められるスペースに、コインランドリーと暖簾が下がった銭湯入り口がある。 左手にSSLOCK錠の下足箱、右手にはフロント。1階にはサウナ風呂、2階には古代桧風呂と露 天風呂があるけど、いずれも追加料金は不要のようだ。券売機で450円のみのチケットが販 売されている。

今日は、サウナのある1階には残念ながら「女湯」というえんじ色の暖簾が下がっている。な ので、フロント手前の階段で2階に上って行く。ある人が「ビジネスホテルの風呂場のようだ」 と評していたけど、2階の脱衣所の入り口にも戸があって、まさにそんな感じする。

脱衣所の広さは、幅1間と3/4、奥行2間ほど。天井高さはマンション程度しかない。そして、 両側に華奢なシリンダ錠のついたロッカー、デジタル体重計など銭湯の定番設備が並ぶ。これ がかろうじてビジネスホテルの小さな「大浴場」との差かも知れない。

浴室は、幅1間と/3/4、奥行4間ほど。後方半分くらいが階高2階分の吹き抜けになっている。 その真ん中に奥から、主浴槽、古代檜風呂と並ぶ。主浴槽の奥壁側にはステンレスの水枕(冷 えていない)。さらにジェットと思って背中に当てれば何と7点座ジェットの仕様。浅い主翼槽 に無理やりに設置されたものだ。檜風呂はメンテナンスが難しいのか銭湯であまり見かけない けど、やはり「湯は焚き物、入れ物で違う(倉敷・船五湯主人談)」。注がれている湯は主浴槽 と同じなんだろうけど、入った感触は全く異なったものだ。

さらに、幅1間半、奥行2間ほどのベランダに石張りの露天風呂が設置されている。小さな銭 湯に似つかわしくない堂々とした大きさがある。天井の一部に湯気抜きがある外気浴だけど、 だいぶ寛げた感じがする。

土曜日の21:50から22:30に滞在。相客は6、7人と少ないながらもまずまずか。しかし、少 し先には、かなりレベルが高い寿湯がある。外のベンチで涼んでポカリスエットを頂いている と、同湯向かいの家から桶を抱えた人が出てきて、当然に同湯に入るのかと思っていたら、寿 湯の方へ歩いて行った。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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都電38系統(旧城東電車)跡 〔錦糸町〜日本橋〕


砂町銀座





大西みつぐ氏