差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2005年9月18日日曜日 12:05
宛先: 銭湯ML
件名: 平塚温泉(平塚市代官町)

ナカムラです。

今日(9/17)は、「平塚温泉(平塚市代官町)」に行って来ました。
平塚駅(南口)から、0.2キロ、2分くらいです。

興味があった、8月の鎌倉・鶴岡八幡宮の「ぼんぼり祭り」を見逃した。
平塚八幡宮でも「ぼんぼり祭り」をやっているのうなので、寄ってみる。鎌倉の文化人ほどの有名人は出していないみたいだけど、境内に300基くらいのぼんぼりが置かれ、蝋燭がその絵を照らす幻想的な光景がある。

とりあえず、全てのぼんぼりの絵を撮影する。300基弱を撮影するのに約1時間かかる。
地元の人しか来ないのだろう、人もまばら、焼き鳥を焼き、飲み物を売っているのも神社の方々だ。なかなか静かないい祭り。お御籤を引いたら「大吉」だった。
「風吹けば風ふくままに/港よしと百舟千舟/うちつどいつつゝ」

今日は、秋を思わせる風が吹いていて涼しい。
21:00。そろそろ風呂に浸かりたい気分。
歩行者専用の立派な地下道があって、駅の反対側、南口に移動して海岸方向に伸びるメインの通りに面している。

隣は99ショップで明るい。同湯はモルタルのファッサード。脱衣所の上のにアパートなのか居住スペースなのか、建物が載った構造。「ゆ 営業中」の看板。昼間は、暖簾もないし、営業中かこれで判断するしかない。後ろには油井型の煙突が見える。

入口は歩道からいきなり素っ気ない自動ドア。2つ扉があるけど、男湯、女湯の表示がない。意を決して入ると、フロントと、その両サイドに男・女湯への暖簾が下がっていた。入口側(自動ドアの横)に下足箱があるけど、女湯の方にしかない。赤字で番号が書かれたおしどり錠。仕方がないので赤字の札を取る。

以前はドアを開けるといきなり脱衣所と番台があったんだろう。それをセットバックさせて小さなフロントを置いている。70歳くらいか、親父に400円を払う。

暖簾をくぐって、脱衣所。もとは3間四方だけど、今は奥行き2間半ほど。天井は煤けた普通の天板で、2階があるので高さも1間半強という感じ。

外壁側に脱衣ロッカー15個と貸しロッカー。共に扉が場所によって「白」「赤」「青」に塗り分けられている。ロッカーの錠は「Oshidori」の小さな板鍵を垂直に差し込むロータリー式のもの。他に男女境にSakuraU錠のロッカー。やはり扉が場所によって3色になっている。脱衣籠も健在で、「日本大学 端艇部」の一団はこれを使っていたりする。今時の大学生が感じるように、衣類だけなら、籠の方が機能的だと思う。

この脱衣所、浴室入口脇に、「ゆ 實母散湯」と書かれた行灯、磁器製の鯉の置物、信楽焼の小さなタヌキ、そして、いい声で鳴く鈴虫が置かれている。後ろにはお月見の暖簾が架かっている。下がタイルの、どこの銭湯にもある小さなスペースだけど、なんとはない脱衣所にいいアクセントを与えている。なかなかのセンスと見受けられる。

浴室は、幅3間、奥行3間半。天井は、ウィング1間半の2段型で、直線のみで構成されている。島カランは鏡のみのものが1列で、カラン数はセンターから6・5・5・6。シャワーは両サイドのみ。

タイル使いは昭和30年代風。床のタイルは、クリーム色のタイルに波線が走り深緑の斑点がアクセントにあるもの。浴槽の底は小石型のタイル、さり気なく茶色のタイルで3匹ほどの鯉が描かれている。浴槽のへりは、モザイクタイル絵で波を描いたもの。

浴槽は深浅2槽。浅槽は外壁側に溶岩が設えられて、そこがサブの焚き出し口になっている。小石型タイルの浴槽に清澄な湯が満たされて心地よい。奥壁側にメインの焚き出し口がある他は底からボコボコ大きな泡が昇るという簡素なもの。温度は42度くらい。平塚の銭湯は、熱い所とそうでないところの差が大きい感じがする。
深槽は、實母散湯で43度くらい。

板で組まれた奥壁は、他と同様に白ペンキで塗られている。その下には洋風の城と湖沼が描かれたモザイクタイル絵。男女境もやはり既成のモザイクタイル絵がある。
昔はペンキ絵があったのかな・・・。

上がりは、赤ラベルもあったけど、スーパードライのスタイニーがあったのでそれを飲む。銭湯で小瓶ながらもビンビールに遭遇したのは初めて。260円。スタイニーにのみ、おつまみの小袋がセロテープで止めてあった。

土曜日の21:10〜21:50に滞在。相客は18人くらいとまずまず活気があった。
半分は日大のボート部の学生。間を空けずカランに並ぶ姿にイニシエの風景を感じた。

99ショップでサラミソーセージと赤ラベルを買って帰館。