廣尾湯（渋谷区広尾）

廣尾湯（渋谷区広尾）　2007.3.11

差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2007年3月3日土曜日 14:31
宛先: 銭湯ＭＬ (sento-freak@kt.rim.or.jp)
件名: 廣尾湯（渋谷区広尾）

ナカムラです。

今日（3/1）は、「廣尾湯（渋谷区広尾）」に行ってきました。
ほぼ、広尾駅(日比谷線)の真上と言っていい、駅至近の銭湯です。

１９：３０から恵比寿の小洒落た居酒屋で飲み会がある。
帰社はやめて、１時間弱の間があるので、広尾駅で降りて同湯に向かう。
タオルもカメラも持たず、全くの思いつきで、銭湯に向かうのはかなり久しぶりかも知れない。

同湯は、繁華な広尾の交差点の角から２軒目。｢幸田ビル｣の１階に入っている。
タオル、石鹸、シャンプーのセットで１００円という張り紙で、手ぶら客の誘致を図っている。
初めは、隣り湯の｢松の湯｣へ行くことをイメージしてたけど、この広告に乗ってしまった。

入口はガラスブロックで組まれ、上に緑のアクリル板に、｢廣尾湯｣と大きく屋号が記されている。
正面は松竹錠の下足箱。左手の壁にはロッカー式の傘の収納がある。

アルミサッシを開けると、旧来の脱衣所スペースを区切ったフロントスペースがある。
このフロントは、木目が映えるいい材を使っている。傍らに鈴和建設の大きなカレンダーが下げられている。梁や大黒柱にも木目鮮やかな板を貼ると言う、一見して鈴和建設の施工と判る改装がなされている。

脱衣所は、一部フロントにスペースを取られているけど、３間四方で天井も高い。
外壁側に松竹シリンダ錠のロッカー。その他、常連用のロッカーと、｢タ｣の屋号が記された、文字盤が膝の高さにあるアナログ体重計。

天井には、男湯だけで２つの天井扇が下がっている。天井扇でもそれなりに古い。恐らく昭和３０年代のものだ。

浴室は、幅３間、奥行４間。天井は上に少し湾曲したカマボコ型で、オレンジと白色の縞柄に塗り分けられている。高さは３間弱と高い。

島カランは１列で、カラン数は、センターから４･６･６･７。カランはＷａｇｕｒｉの赤･青で、取っ手が平べったいもの。男女境に２機の立ちシャワーがある。

浴槽は、深浅２槽。浅槽はステンレスのパイプで仕切られ、外壁側が座ジェット×２。足の部分が掘り込まれている。その隣りがバイブラバスで、真中に焚出し口があって、湯柱が立っている。温度は４４度強と熱い湯だ。

深槽も恐らく高温だったんだろう、でも４４度となると入れない人も出て来る温度だ。相客が数分もの間、水を投入したので、４２度くらいの温度になっていた。

ビジュアルは、奥壁にモザイクタイル絵。高嶺に洋風の風景が描かれている。男女境には、クラシックカーの前に女性を描いた、たまに見るものが使われている。また、脱衣所との扉の上には、水中の裸婦を描いた硝子絵がある。

上がりは、ビールはなかったので、自販機のオレンジジュースを頂く。
木曜日の１８：３０から１９：１５に滞在。相客は７、８人だった。

同湯の隣りには、戦前からの建物だろう煙草屋がある。また、周辺には、表通りとは違った風呂無しアパートがいくつも残っている。同湯が無いと困る、固定客が多いだろう。

恵比寿での飲み会は、かつての会社の同期４人とのもの。
ソリューション系のシンクタンクや大手損保、外資系生保の要職に就いている。みんな、活躍している感じで頼もしかった。

ただ、仕事と女のことしか考えていなかった昔と違って、体力も確実に落ちてきている。
仕事に対するスタンスというか、だんだんと人生観が変ってきている。
みんな、仕事と生活のバランスが難しくなる、そんなお年頃になってきた。

《鈴和建設の同湯を紹介しているページ》

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ナカムラ　（Masayuki Nakamura）
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