差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2005年4月10日日曜日 8:40
宛先: 銭湯ML
件名: 久松温泉(大田区池上)

ナカムラです。

今日(4/8)は、「久松温泉(大田区池上)」に行ってきました。
池上駅(東急池上線)から、0.3キロ、5分くらいです。

池上本門寺の門前町にある池上駅は、ホームから駅舎に向かうために、構内踏切を渡らなければならない古風な造りの駅。
駅舎も板で組まれた木造駅舎で独特の雰囲気がある。

先週の金曜日に同湯で200湯になるのかなと考えていた。
結局、仕事が長引き、今日に至り203湯目・・・。

同湯は、新しくはないけど、洒落たデザインのビル銭湯。
経営者の居住スペースはあるんだろうけど、基本的には銭湯専用のビルという感じで、後方にそこそこの高さの煙突が見える。

入口には、洒落た字体で「久松温泉」と書かれた行灯型の看板。
ビルの壁面にはコミカ風呂と書いてある。

自動ドアを通ると、下足スペースがあり、下足箱の錠は「さくら」の金属の板版のもの。
松竹のは、ままあるけど、さくらのは初めての遭遇かも知れない。

さらに、もう1つ自動をドアを通ると、ゆったりとした完全フロントスペース。
ふっくらとした絨毯。やや照明を落とした落ち着いた雰囲気。大きくてゴージャスな振り子時計が鎮座していたりする。
飲料の縦型のケースも一回り大きいものが置いてあるし、同じく初めて見る縦型のアイスクリームケースなんかもある。
別料金らしい、2階へ上がる立派な階段があるけど、今日は照明が点いていない。営業しているのか??。

脱衣所は、幅4間、奥行2間半と横に細長い。
天井は高くないし、壁のクロスも黄ばんできている。

男女境側と外壁側にロッカー。真中に片側だけの島ロッカーがある。錠はSakuraVのシリンダ錠。
その他、HOKUTOWのアナログ体重計、5分100円との表示ながら優に10分は稼動するベッド型のマッサージ機がある。
さらに、ベンチと家庭用扇風機。
余計なものはないすっきりとした感じ。

浴室は、幅4間、奥行3間半。
天井は・・・、明らかに意識している。
奥側がウィング部、手前が高天井部。つまり、伝統銭湯の2段型の空間構成を踏襲している。こんなのは初めて。
従って、ビル銭ながら、天井高は低天井が2間、高天井が3.25間くらいと堂々としたもの。
奥壁側がV字型にえぐれたガラス張り。上方からの採光を目的としたもので、昼間は明るい浴室と思われる。

男女境の丸柱に凹凸のある縦型のタイル。奥壁に茶色のテラコッタ風の装飾とコミカ風呂の特徴がある。

外壁側から櫛型にカラン島が2列張り出していて、カラン数は入口側から344343。
さらに男女境側にも4つほどカランがある。
カランは、Waguriの角型で取っ手が平べたいもの。
それに、入口方の壁側に冷温のシャワーブースが2つ。

浴槽は、円形のバイブラバスとそれに接する何の仕掛けもない長方形のものが、壁に接せず浴室の中央にある。
温度は何れも42度弱とやや温め。

さらに、奥壁側に深浅2槽。両方とも黒湯温泉。
男女境側が大きめで43度くらいの黒湯。深槽は44度くらい。

同湯の黒湯は、かなり濃い色だけど、さらっとしていて上質の黒湯という感じがした。
小生としては、ゆーシティ蒲田の独特なオイリー臭がある黒湯が好ましく感じてたりするが・・・。

ここは無料スチームサウナがある。4人程度の大きさ。
入ると、熱い。床の石、御影石の座面とも熱過ぎる。
スチームサウナなのでいいだろうと、桶に水を張って、座面を冷やしてようやく座った。
あの独特のスチームサウナ臭さがコントロールされていて、快適ではあった。

同湯は、水風呂はないものの、ガラス張りの奥壁の外は屋外の休憩スペースになっている。
何回か、暖まって、冷やしてを繰り返す。
その間、いつもそうだけど、いろんなことが頭を駆け巡る・・・。

上がりは、ビールの類いはないので、ブルベリーヨーグルト味のアイスとトマトジュース。
フロントの居心地はいい。

金曜日の夜。21:15〜22:30に滞在。
相客は延べ15人くらいか。








池上駅。構内踏切がある古めかしい駅。

旧池上電気鉄道は、大正11年より蒲田駅から順次路線を建設し、昭和3年に五反田まで到達している。恐らく、現在の駅舎はその頃のものだろう。