差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2009年7月26日日曜日 20:19
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 宝泉湯(台東区根岸)

ナカムラです。

今日(7/22)は、「宝泉湯(台東区根岸)」に行ってきました。 入谷駅(東京メトロ)から、0.2キロ、3分くらいです。

週末のサウナ休息のための銭湯として以前から目星を付けていた。また、同湯が歴史ある銭湯 と分かり、建て替え前の写真を台東区立下町風俗資料館や掲示板の投稿で見せてもらい気にな っていた。

「根岸の里の侘び住まい」と言うけど、江戸時代は風光に優れ、水にも恵まれた別荘地だった 根岸。同湯も薪からガス焚きに変わっているけど、今でも井戸水を沸かしているし、サウナ用 の水風呂も地下水を利用している。「根岸の里」の伝統を少しは引継いでいる銭湯と言っていい。

金杉通りと金美館通りの交差点に建つビル銭。入口の脇には「石田ビル」とある。交差点の角 に当たる部分に曲面ガラスを使い、エントランス部分が見通せるようになっている。なかなか 洒落た外観だ。

フロントに進むと緩い曲線の大きなカウンターがあって、休憩スペースと合わせて広々として いる。サウナ客は下足札を差し出し、プラス200円と交換でナイロン製の赤いリストバンドを 受け取る。バスタオルが欲しいところだけど、まぁまぁ許容できる値段か。

脱衣所は、幅2間半、奥行2間ほど。フロントスペースと食い込んだサウナ室との関係であま り広くない。ベンチと籐張りの万能台とデジタル体重計があるくらいのシンプルなスペース。 天井も低い。

浴室へは、蹴上げの低い3段ほどの階段を下って行く。脱衣所並の低い天井では圧迫感がある。 それを避けるために少しだけ掘り下げた半地下状の浴室になっている。

天井は高くないものの、幅3間、奥行4間の広い空間。天井には埋め込み型の四角い照明器が 付き、床には白と黄土色の市松模様風にスリップしないようにザラついた平滑なタイルが使わ れている。

奥壁のものトーンの切り絵タイプのモザイクタイルとともに、シックで落ち着いた浴室だ。た だ、奥壁のタイル絵の絵柄が貝に立つ人魚風の裸婦像だけど、やや不気味な感じがしないでも ない。ひょっとしたら、小生がこの銭湯のハイレベルなセンスに着いて行けていないだけかも 知れないが。。。

浴室は、奥壁に沿って、「温室」型のミストサウナ、ボディーマッサージ、座ジェット、バイブ ラ、電気。ミストサウナは、内部が岩風呂になっていて、ミントブルーのぬるい薬湯が注がれ ている。その他はパイプで仕切られていたりするけど、基本的には1槽で湯温は42度くらい。

肝心の水風呂とサウナ室は外壁側、脱衣所方にある。サウナ室は静かにポップスが流れる優に 8人は入ることができる大型だ。傍らにある水風呂も柱に邪魔されて不規則な形をしているも のの3人くらいは十分に浸かることができる。

そして、何よりいいのは、間断なく注がれる20度くらいの井戸水。恐らく「掛け流し」。冷た 過ぎず、自然水の柔らかさが実感できる。ゆっくり楽しみたくなるような水風呂だ。

上がりは湯島に出て「シディーク」というインド料理屋で生ビールとカレーとナン。そういえ ば、昨日も会社の「カレーの会」で数人の仲間とインド料理店だったっけ。

小生、カレーやラーメンはいくら続いても大丈夫。。。

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改築前の宝泉湯〔るびー氏撮影〕