差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2004年5月25日火曜日 23:25
宛先: 銭湯ML
件名: 宝来湯(横浜市金沢区寺前町)

ナカムラです。

今日(5/23)は、「宝来湯(横浜市金沢区寺前町)」に行ってきました。
金沢文庫駅(京浜急行)から、1キロ、15分くらい。
町名が表すとおり、称名寺(金沢文庫)のお膝元です。

煙突は、油井型。
防災無線なのかな、隣の「日の出湯」もそうだったけど、上にスピーカーが取り付けられている。

入口は三角屋根の黒瓦と普通だけど、その前に工事現場の飯場のような、コインランドリー棟が増築されているのが変わっている。
つまり、コインランドリーを通り抜けたら、暖簾(「銭湯浪漫」)がある。(コインランドリを通らないと入口に行けない。)
両サイドはタイル貼り&ガラス窓と普通の佇まい。

エントランスは正面に章仙画のタイル絵。タイル4枚の宝船。
番台裏のこの位置にある章仙画のタイル絵で、4枚というのは小振りだなと感じた。
天井は簡素な格天井。それなりの奥行きがある。下足箱は「富士錠」だ。

番台へのサッシの戸を通ると、やや簡素は茶色の板造りの番台。
女将が座っているけど、ほとんど高さはなく、囲いという感じ。

脱衣所の広さは幅3間、奥行3間半。折上げなしの格天井、白く塗られていて、風格とか重厚さとかはない。
そもそも、高さが2間くらいと格天井にしては低い。

脱衣所棟の屋根はトタン屋根であり、昭和中期的な造り。
しかし、大黒柱には黒の柱時計(不稼動)。
男女境には、支柱にアールデコ調の意匠がある白熱灯の照明器となかなかな雰囲気を醸し出している。
境の大きな鏡には「贈 中村建設工業」の文字。おそらく、この建物の施工者なのだろう。

ロッカーは壁側に「FUJI TOKYO」の板鍵(12個)。「SakuraU」の板鍵(16個)。
しかし、これらは使われている様子はなく、現役なのは縦置きの島ロッカー(SakuraV)と脱衣かご。
その他、丸デーブルに椅子、「SakuraU」のロッカーの上には24インチのテレビ、旧型のマッサージ機、HOKUTOWのアナログ体重計などがある。

脱衣所は、蛍光灯が少なくやや薄暗い。
その中でレトロな白熱灯が彩りを添えている。なかなか落ち着いた空間がある。
だだ、庭には古くなった健康機器が打ち捨てられてあったりと、やや整備不良の感じも・・・。

トイレを借りたが、電気のスイッチが見つからない。
まあいいやと進むと、電球に頭をぶつけた。
電球の脇からスイッチの紐が下がっていた。
常連ならこんなことはないんだろうけど・・・。

浴室は、幅3間、奥行4間。天井は2段型。そてなりにペンキは草臥れている。
島カランは1つで、カラン数はセンターから6・5・5・5。
カランはブルーの取っ手のある角型で外壁側以外のカランにシャワーが付いている。

外壁側の脱衣所方に幅1間、奥行半間ほどの謎の窪みがある。
床が50センチくらい高くなってしかも大小の丸タイルが貼られている。
今は風呂掃除の道具が無造作に置かれていて、いまいちの光景なんだけど、元々の機能は何なんだろう・・・。

浴槽は深浅2槽。
浅い方はサイドに赤外線ランプ&弱弱しいバイブラバス?。
深い方は、1点ジェットが、泡が少ないものの勢いよく噴射している。

難点は、浴槽のタイルの端の方がヌメっている。
深浅2槽の間の所など、かなりヌメっている。
ちょっと、興ざめかな。
銭湯は古くても、やはり清潔でなければね。

ビジュアルは、丸山師(だと思う)の富士山。かなり剥離している。ボロボロといった感じ。
その下には、既成品のモザイクタイル絵。
絵柄は山、城、湖、舟というもの。

男女境には、縦4枚×横6枚のタイル絵が2幅。絵柄は洋風タッチの山と川。
この男女境には、ラーメンどんぶりに描かれているような、緑の鳴門巻模様のマジョリカタイルのラインが伸びている。
その下にもピンクの花と草をデザイン化したマジョリカタイルが貼られている。

雨の日曜日。18:00から18:45。相客は延べ10人くらいと閑散とはしていない。
コインランドリーの3台の乾燥機もフル稼働している。
若い女性が洗濯物を抱えてやってきたが、乾燥機が空いてなくて帰っていった。
近くには古い中華屋。

悪くないんだが、もう少し掃除に精を出してほしいかな。


























 日の出湯