送信日時: 2008年1月27日日曜日 22:50
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 一乃湯(大田区矢口)

ナカムラです。

今日(1/25)は、「一乃湯(大田区矢口)」に行ってきました。 矢口渡駅(東急多摩川線)から、0.7キロ、7分くらいです。

金曜日は恒例のサウナ付銭湯ツアー。。。 会社では、こんなに寒いのに風呂に入っていくのかと聞かれる。もっともだけど、目的の銭湯 に行くまでは寒いものの、帰りは十分に温まってから出るので往路ほど寒さは感じない。厳寒 の北海道でも銭湯には入ってきた。マフラーは無論、時として帽子を被っての寒さ対策はする けど。

まず、レトロな板張りの矢口渡駅から「富久湯」に向かう。サウナ付のマンション銭湯。当初 の目的地の同湯に入ってもいいけど、隣湯の「一乃湯」も見るかということで、0.5キロほど離 れた一乃湯に向かう。

外観の写真を撮っていると煙草を吸いに出てきたご主人に見つかる。中では喫煙禁止になった ので、時としてこういうケースが増えてきた。そして、寒い中で少し銭湯談義をしていたら「富 久湯」に戻る気力が無くなり、同湯に世話になることになる。

昭和37年創業の伝統的木造銭湯。コンクリ煙突に千鳥破風の脱衣所棟、その前に直方体のフ ロント部分が増築された良くある形式の銭湯だ。

付近には、かつて20軒ほどの砂利屋があって、ご主人はダンプを駆っての砂利屋の三代目。 多摩川や相模川での砂利採取を生業としていたらしい。銭湯最盛期に風呂屋を2軒ほど建てて 貸していた。砂利屋は廃業して銭湯だけが残っている。高校生の時分から番台に上がっていた という傍から見れば羨ましい経験をお持ちだ。

脱衣所は幅3間四方ほど。天井が変わっていて緩やかに長方形の格子が台形になっている。オ リジナルだと思うけど、材はさほどのものではない感じ。壁側にロッカーがあるシンプルなも の。その他にHOKUTOWのアナログ体重計やフジの旧型マッサージ機などがある。

正面から見る堂々とした印象とは違って、浴室は幅3間、奥行3間強の中型の銭湯だ。島カラ ンは2列でカラン数は5・4・4・3・0・4。床は星型模様の白タイル。カラン台がベージュの大 理石模様と臙脂色のタイルと鶴見仕様の銭湯と同様だ。

浴槽は3層。外壁側からスチームサウナを兼ねた石張りのカプセル風呂、バイブラ、座ジェッ トと続く。焚出し口のあるカプセル風呂から入ったけど熱い。最初は身体が冷えているから熱 いのかと思ったけど、出ると身体が真赤だった。44度は超えている感じ。他の2槽も43度 くらいはある。主人の話では10人中8人は熱いというらしい。「俺も熱いのは好きじゃねぇ んだ」と言っていた。

これじゃ子供は入れない温度ですねとたずねると、来る子供は2だけだという。そして、いつ も入っていると慣れるらしい。しかし、この規模の風呂屋で子供の固定客が2人だけというの に少し驚いた。建てた年には1日に2000人の客があった日もあったという。

付近の銭湯は中普請から20年を経過して、また設備更新の時期に来ている。ここ10年のう ちに半減するだろうというのがご主人の見立てだった。

上がりはビールが無かったのでイチゴ牛乳を頂く。そして22:00をまわっていたものの矢 口渡駅近くの「鳥勢」で、モツ串5本に「酒」と頼んで出てきた2合徳利。甘い物を飲んだ後 のせいか、なんか薄い感じの印象の薄い酒だった。20分ほどで店を後にする。

しかし、ここ数日は東京も寒い。寄り道したせいもあって、帰るまで身体が冷え切った。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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東急多摩川線・矢口渡駅


古い木造の駅だ