稲穂湯(北海道小樽市) S61.2.26. 〔平成9年火災焼失/現存セズ〕

小樽はとても小生の感覚に合う街だった。
高校3年の時初めて訪れてから、通算で1ヵ月以上は滞在したと思う。毎日、朝から時に深夜まで、カメラを抱えて街を徘徊した。

社会人になってから、札幌から小樽商科大学に通った先輩と仕事をしたけど、小生が小樽の路地裏に精通していのに唖然としていた。

最近は、さっぽろ雪祭りから観光客を誘致しようと、氷の燈籠にローソクを灯す「雪明りの路」という、いい祭りを行っている。
しかし、小生が惹かれた、煤けてくすんだ街ではなくなってしまった。

「雪明りの路」は小樽出身の伊藤整の第一詩集。小樽に惹かれ、この詩人・小説家・評論家にも傾倒した。


稲穂湯(昭和11年築)