稲荷湯（千葉県船橋市海神）

稲荷湯（千葉県船橋市海神）　2007.9.1

昭和７年築のレトロ銭湯。井戸水を薪で焚いている。

同湯の前は砂地で、かつて浜辺の銭湯だったことが判る。

そして、「海神新地」至近の湯でもある。「お客さん、しべい、しべい」と声を掛け、「八兵衛」と称された宿場女郎の土地だ。今も豪壮な妓楼建築が一軒だけ残る。

また、今は住宅地なのに、「若松劇場」というストリップ小屋と、シャビーな感じのソープランドがあって、遊廓だった名残をとどめている。

女将は「もう、いつ止めようかと・・・」と言っていた。「10年くらいですか」と伺うと。「死んでいるよ」と大きく笑われていた。

丸山師の瀬戸内。浅槽が45度、深槽は47度と強烈に熱い。
ブルーの薬湯で浅槽に1穴ジェット×2のシンプル極まりないもの。


朱書の「ラヂューム温泉」の表示が残っている。
SakuraⅡのロッカー、白ケロリンに緑椅子の銭湯
シンプルだ。イニシエの銭湯風景が残っている。

海は遠くになったけど、かつては海岸に近かった。周辺は今でも砂地だ。近くの海では、バケツだけでハゼが捕まえることができた。