差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2009年3月21日土曜日 1:04
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 入船湯(大田区羽田)

ナカムラです。

今日(3/19)は、「入船湯(大田区羽田)」に行ってきました。 天空橋駅(東京モノレール)から、0.7キロ、7分くらいです。

長くなってしまった夕方からの会議を終えて、社員食堂でモヤシソバでの腹ごしらえ。19: 40くらいに会社を出る。

浜松町駅経由、東京モノレールで天空橋駅へ。イメージをが膨らむ「天空橋」という名前の橋 は、多摩川の支流海の老取川に架かるクルマが通れない人道橋だ。古くからの橋ではない。羽 田空港の沖合移転頃に架けられたものだろうか。

近くには、かつて京浜急行の旧羽田空港駅(空港敷地内に移転し「羽田駅」へ改称、さらに「天 空橋駅」へ改称)があって、古い鉄橋の残骸の手前で終点になっていた。駅から、海老取川対岸 の羽田空港へアクセスするバスもなく、歩いて空港にはかなり遠いという、「羽田空港駅」とい う駅名がふさわしくない不思議な駅だった。戦前は空港に乗り入れを計画していたのだと思う。 しかし、どんな経緯か空港の敷地の手前で終点にさせられていた。

そんな、いわく有り気な地点から、入船湯まではさほど遠くない。途中で第1次羽田闘争の現 場となた弁天橋の袂を通って行く。小生の記憶とは違う立派な橋に架け替わっていた。

さて、入船湯。多摩川がまだ暴れ川だった頃の煉瓦造の防波堤(大正8年)の傍らにあるビル 銭湯。20年ほど前に現在の姿になっている。しかし、何代も代替わりを経た漁師町羽田で戦 前から湯を沸かす老舗だ。羽田は現在でも銭湯密集地域の片鱗を残す。しかし、かつては本当 に銭湯がたくさん密集していた。

入り口には関西系の2房で縦長の暖簾が架かる。南からの強風に舞っている。52番の松竹錠 の下足箱にボロ靴を預け、フロントに進む。なかなか広い独立フロント。週末なので「サウナ とで」と声をかける。同湯には立派な乾式サウナがあるけど別料金は要らないようだ。

脱衣所は幅3間、奥行2間半くらい。ビル銭湯につき天井はやや低い。20円で動く旧型のマ ッサージ機とYamatoのアナログ体重計があるくらいで、特段の特徴はない。ただ、ベン チに「寝ないで下さい」という張り紙があった。ニコヨン地域の銭湯で目にする張り紙だけど、 羽田で・・・と感じる。

浴槽は3間四方とやや奥行きに欠ける。天井もビル銭仕様だ。しかし、必要にして十分な設備 が整っている。島カランは1列で、カラン数はセンターから10・5・5・2。外壁側には立 ちシャワー2機とサウナ室がある。

浴槽は奥壁側に草津の湯の花を溶かし込んだ白濁の薬湯、7店座ジェット×2、バイブラ、電 気風呂などが幕の内弁当の如く並んでいる。座ジェットの後方は岩風呂風になっているし、バ イブラバスの後方には金魚の水槽が埋め込まれてもいる。

ビジュアルは、奥壁には、全面に、高峰・川・森林という絵柄の新しいタイプの絵付けのタイ ル絵が広がる。男女境には既製品のクラシックなスポーツカーと帽子を被りスカーフをたなび かせる女性の絵柄のものが2、3枚置かれている。

羽田では、無料のサウナが標準装備なのかな。玉の湯も栄湯もそうだった。同湯のそれはゆっ たりと6人は入れる快適なもの。テレビはないものの静かに静かに演歌が流れる小生の好きな タイプのもの。水風呂があれば文句なしなんだけど、これで十分かも知れない。

金曜日の21:00から21:45に滞在。相客は3人ほど。フロントの若大将も居眠りに入 る。少し寂しい感じの客の入りだった。

帰路は、羽田空港からJR蒲田駅まで頻繁にバスが出ている。弁天橋のバス停から22:01 発の蒲田駅行のバスで蒲田駅に出る。蒲田で一杯ともくろんでいたけど、夕方の長い会議の疲 れもあって、億劫になってしまって、そのまま帰館する。

まぁ、こんな文章を書きながら、やはり家で飲み過ぎて、 酔いと眠さで段々と意識が遠のいて行く・・・。

*************************************************
ナカムラ (Masayuki Nakamura)
メイン:masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp  
URL: http://www7a.biglobe.ne.jp/~masayuki/ (風呂屋の煙突)
*************************************************