差出人: Masayuki Nakamura <masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp>
送信日時: 2012年1月17日火曜日 22:56
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 地獄温泉（熊本市南坪井）

ナカムラです。

今日（12/24）は、「地獄温泉（熊本市南坪井）」に行ってきました。 通町筋駅（熊本市電）から、0.6キロ、7分くらいです。

熊本の3目。7泊8日のツアーも今日が最終日。鶴屋百貨店、県民百貨店、旧大洋デパートなど地 元の百貨店を回り、名物・太平燕の発祥の店、新町の会楽園で太平燕をすすり、旧唐人町など、終 日町歩きをしていた。

くすり湯の隣湯の菊乃湯が開いていればと思ったけど、訪れたら不定休から土曜定休に定休日が増 えていた。生憎にも今日がその土曜日。市内に残る近くの銭湯ということで、屋号が気になる「地 獄温泉」に向かった。

熊本随一の繁華街の通町筋にある古いビル銭。ビルの傍らに細いパイプ煙突が伸びる。珍しい屋号 について聞いたけど”戦前、戦後からこの名前で・・・”というくらいの回答だった。料金は熊本 県銭湯の上限の360円。

入口を入るとツルカメ錠の下足箱。ロビースペースは広々としているけど、内装のクロスは干から び、タバコのヤニなのだろうか、かなり黄ばんでいる。入った瞬間、川崎市川崎区辺りの古いビル 銭湯を思い起こす。

折鶴錠のロッカーがある2間半四方の狭い脱衣所も、ロビーに輪を掛けたように、壁も低い天井も 黄ばんでいる。椅子すらなくIUCHIのアナログ体重計だけがある。変わっているのは床に割った竹 を敷いていること。初めての遭遇だ。

浴室は幅2間半、奥行4間ほど。脱衣所もそうだったけど、上部も女湯とは完全分離の独立した空 間になっている。夕方に向かう時刻で灯りが点いていないせいか、薄暗い感じ。

島カランはない。外壁側に各種浴槽群が縦に並び、反対の壁に11機のカランがある。

浴槽は、手前から、空の浴槽、座ジェット×2、うたせ湯（非稼働）、寝湯×2、水風呂。そして置く 壁の向こうにスチームサウナがある。

お湯は浴槽の内部が少し黒ずんでいるので井戸水だろう。温度は浴槽によって40度から41度とか なり低い。この季節としては許容範囲を超える低さだと思う。スチームサウナに至ってはメンテナ ンスに難があるんだろう、不快な臭いが感じられる。

ビジュアルは欧風の白いテラスからヨットハーバーを望む絵柄の大味なタイル絵がある。

客層を含め、かなり緩い感じの銭湯だった。上がって、再び菊乃湯に入れなかったのを悔いる結果 となった。。。

上がりは、早めの夕食として熊本ラーメンの”桂花”でビールを頂く。一昨年、民事再生法を申請、 ご同業の”味千拉麺”の元で再生中だ。

しかし、他の店に客が入っているのに閑古鳥が鳴いている。確か、一昨日見かけたときもそうだっ た。熊本ラーメンの名門だけど、二本木の黒亭などの新興勢力に完全に遅れを取っているようだ。 小生贔屓の高菜たっぷりの”阿蘇”というメニューが無かったので桂花ラーメンを頂いた。温いと いう程ではなかったけど、スープの温度に気迫が無い。新宿の店も味が落ちたと感じていたけど、 本店すら衰退していることに長年の桂花ファンとしては少々寂しくなった。

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ナカムラ　（Masayuki Nakamura）
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100人以上の大火災を起こした旧大洋デパート