差出人: Masayuki Nakamura <masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp>
送信日時: 2012年5月12日土曜日 0:05
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件名: 上越泉(中野区野方)

ナカムラです。

今日(5/5)は、「上越泉(中野区野方)」に行ってきました。 高円寺駅(中央本線)から、0.8キロ、9分くらいです。

まずは、今日”子供の日”に生まれた母の喜寿の祝いのため世田谷の実家へ行く。

弟と事前に下打ち合わせしたら”喜寿って何?”という具合。さらに、母に日程伺いをすると”去 年だった”と言わる始末。山形県出身者が数え歳で祝うなんて習慣を初めて知る。還暦の時はどう したか考えたけど全く記憶にない。男兄弟2人。話題にも上らなかったのだろう。。。

ともかく弘前の桜見物から帰った母をつかまえて、花と洋菓子を持って急遽実家に参上する。まぁ、 寿司を摘みながら昼からビールを飲むだけの簡素な宴。しかも、寿司やビールは母の奢り。男兄弟 は、いつまで経っても体たらくだ。。。

連休最大のミッションを終え、下北沢、新宿を少しぶらついて、新宿から王子駅行のバスに乗って” 野方二丁目”のバス停まで。目指す上越泉はバス停から1分ほどと近い。

「大新横丁商店街」は昭和39年開通の環七が通る以前からあるようだ。既に商店街の体をなしてい ないけど、同湯はその中央に位置する古豪銭湯だ。現在の建物は戦後すぐの頃のものという。周辺 は戦災に遭っていない。昭和22年の航空写真を眺めると、判読が難しいものの、銭湯らしき建物が 見えなくもない。ひょっとすると、創業は戦前に遡るのかも知れない。

コンクリの煙突を後方に抱き、千鳥破風&唐破風を持つ大きくて堂々とした建物だ。さほど大きく はないけど懸魚もある。

一段ほど階段を昇れば松竹錠アルミ板鍵の下足箱。半自動の扉を開ければ元番台のあった場所に小 さなカウンターが横向きに置かれている。

菖蒲湯をやっていることを教えてくれた大女将は、朗らかで愛想がいい。サウナ料金はプラス150 円で大小のタオルが付く。リーズナブルなのもいい。

眼前に広がるロビースペースは、脱衣所をパーティションで三分割した簡素な造り。しかし、豊富 な飲料が入った冷蔵庫、アイスクリームケース、それに旧型マッサージ機があって居心地が良さそ うだ。天井は折上げ格天井だけど、旧家の囲炉裏端にあるような格子を天井から釣り下げている。 これに独立した空間演出の効果があるようだ。

脱衣所は、オリジナルは3間四方の白いクロス張り。ロッカーは男女境側に上下2段のグレーのス チール製のものと、外壁側に松竹錠のシリンダー式のものがある。そして中央にビニールレザー張 りの縁台。その他、Asanoのアナログ体重計、フジの旧型マッサージ機などがある。

浴室は、幅3間、奥行4間半ほど。天井は木板にペンキ塗りの2段型。島カランは2列で、カラン 数はセンターから6・7・7・7・0・0。床はユリ模様の白のタイル。カラン周りは御影石を模した感 じのタイルが使われている。

浴槽は奥壁に沿って1列に並んでいる。センター寄りの深槽にはボディマッサージと8点座ジェッ ト×1。主浴槽である浅槽はバイブラ。そして、外壁部の一部が内部に食い込んで、かつガラス張り。 外に石張りの露天風呂になっている。赤羽のテルメ末広と同様の造り込みだ。幅半間ほどの拡幅可 能なスペースを活用して、露天風呂、立シャワーブース×2、ガスによる乾式サウナを増設している。 さらに2人用くらいの水風呂が男女境奥壁方にある。

今日は端午の節句。折って長さ30センチ弱にした菖蒲の束が浴槽に沢山浮かべられている。水道水 と井戸水の混合を重油で沸かしたお湯は42度弱。露天は41度強。特に露天では、皆、くたっとし ながら日曜日の夕刻前の風呂を楽しんでいる。小生もサウナ、水風呂、露天を中心に身体が全てが クタクタになるまで湯浴みを繰り返す。明るい時間のお風呂は贅沢だ。本当に極楽至極。。。

ビジュアルは奥壁に竹林の写真。元々はペンキ絵があったんだろう。特筆すべきは”キャンバス” の周りが額縁のような意匠が施されていることだ。特に上辺にはラーメン丼模様というか鳴門模様 が施されている。こういった造りの銭湯は古い銭湯が多い。新栄湯(池袋)、旭湯(新小岩)、第二 良の湯(西新宿/廃業)など。。。

上がりは小豆モナカを頂いた。大女将だけでなく、替った若女将もすこぶる愛想がいい。今年の菖 蒲湯はいい銭湯で浸かることができた。

上がりの一杯は、赤羽行きのバスに乗って久しぶりの「まるます家」の2階。少人数は原則1階の カウンターだけど、仕舞の時刻も近くなったので2人でも上げてくれたようだ。ウナギの値上がり で〆のうな丼は食べられなかったけど、1階とは違ってゆったりと寛ぐことができた。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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