差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2003年9月7日日曜日 22:51
宛先: 銭湯ML
件名: 常楽湯(神奈川県鎌倉市)

ナカムラです。

今日(9/7)は、「常楽湯」に行ってきました。
最寄駅はJR東海道線の大船駅。
歩いて7〜8分というところ。北鎌倉駅からだと20分くらい。

大船駅の東側にあるのですが、西口から出て、踏切渡って北鎌倉方面に片側一車線の県道を進みます。
鎌倉人は大船に住んでる人に「鎌倉に住んでる」って言ってほしくないという、差別的な発言を聞いたことがありますが、
確かに、所謂鎌倉とはだいぶ異なっていて、庶民的な食堂や食料品店が並んでいます。

しばらくすると左手の奥に煙突発見。
煙突は細く、その周りを鉄のアングルで囲んで、ワイヤーで引っ張っているタイプの煙突です。
県道からのアプローチは砂利道。さらに一回曲がってその袋小路の途中にあります。
期待していた通り、外観はボロ銭。

牛乳石鹸の暖簾をくぐると、小さな福助のタイル絵。
下足箱は富士錠で富士山が浮き出している。とめ金具が上に飛び出る変った構造をしていた。

向かって右側が男湯。
番台が低いからか、番台の真ん中にカーテンが張ってある。何だか、番台のお姉さまが座りにくそうではある・・・。

中小型の銭湯です。
壁側にロッカーが十数個。あとは脱衣カゴが積んである。
3人ほどの先客が居たけど、みんなカゴを使っていた。

内装は天井壁も古い新建材で、さほどの特徴はなかった。(ボロ銭というほどの風格はなし。)
番台の正面に29インチくらいのフラット画面のテレビがあって、それが一番新しく、あとは家庭用の扇風機や冬に使う石油ファンヒーターなどがある。
脱衣所が小さいから、家庭用のもので間にあうのだろう。

浴室は、カラン6446。黄色のケロリン桶に、緑椅子。
浴槽は奥に2槽で、深いのと浅いやつ。温度はどちらも同じで、銭湯にしてはややぬるく感じた。

正面には早川師や中島師と比べると稚拙な富士山のペンキ絵。
湖に浮かぶ富士山なんだけど、画面に対して富士山が異常に大きい。なんだか、望遠レンズで覗いたような富士山。
「浴場背景と広告は新世美術」という自社の広告とともに、眼鏡・宝石・時計店と質屋の2つの銭湯広告がかかっていた。

新世美術の住所を見ると小袋谷2丁目と銭湯の近所。
ペンキ絵は稚拙だけど、ペンキ絵と銭湯広告が機能しているのは珍しい。(?)

ペンキ絵の下とセンターには、モザイクタイルの絵。いずれも、外国の城と湖といったもの。

上がってよくみると、料金表の下に近くの中華屋の広告、カレンダーに下にも鎌倉のギター教室の広告、さらになぜか久里浜のパチンコ屋の広告もあった。

帰りにトイレを借りると、やはり非水洗。
便器の大きさ=穴の大きさという、大人でも落ちるような大きい穴が開いている。
子供なんて来ないんだろうけど、怖いだろうな・・・。

創業は昭和15年とのこと。戦前からの歴史がある模様。

鎌倉へのアプローチにある、住宅地の落ち着いた銭湯という感じです。




《H17.1.15》 〜雨の中、野田の湯、常楽湯、ひばり湯と回った。