旧上天温泉 H17.4.30

中央の建築史には名をとどめていない大中肇という建築家の作品。
昭和2年に建てられた。
天草生まれのその建築家は、採算を度外視して建築に情熱を注いだので、いつも貧しかった。
息子が建築を目指した時、辛い生活をさせたくないと事務所を継ぐことを許さなかった。

隣家の方にうかがうと、廃業して5、6年かなと。
左奥にあった煙突は撤去されていた。



旧上天温泉(S2年築、設計:大中肇)
大中肇は地元で再評価されたが、その時、すでに多くの建物が失われていた。


アーチが独特の印象を与えている。
右が女湯、左が男湯だった。


大中作品ではないが、上天温泉の向かいにある。


日曜日は通るのが大変だったという。


「あお喜」の女将から聞いた旧桜湯の煙突。
風俗街の真中にあり、それは艶っぽい銭湯だったらしい。

刈谷の遊廓は別の場所にあったが、今は痕跡はないと。


居酒屋 あお喜
HP:かりやショップどっとコムより。