差出人: Masayuki Nakamura <masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp> 
送信日時: 2013年10月27日日曜日 21:52
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 歌舞伎湯（文京区小石川）
ナカムラです。
今日（9/21）は、「歌舞伎湯（文京区小石川）」に行ってきました。 春日（東京メトロ等）から、1.0キロ、12分くらいです。
遊就館という靖国神社の軍事博物館に行く。想像していたよりもはるかに大規模なもので、零式艦 上戦闘機（ゼロ戦）をはじめ、桜花や回天といった特攻兵器の実物が展示されていた。
その後は、江戸川橋駅から、目白台ハウス、東京カテドラル聖マリア大聖堂（丹下健三設計）、川口 アパート、古い門柱が残る三井家の屋敷跡（文京区立第三中学校）など、建築物を鑑賞がてら都市 風景を写しながら散歩する。
どこかで銭湯に入りたいと考えてはいたけど、何処とは決めていない。陽の長さも夏頃よりもだい ぶ短くなった。春日の手前あたりで暗くなってきたので、小石川の伝通院の裏にあるマンション下 駄履き銭湯の歌舞伎湯に向かう。同湯向いには明倫会館。富山県の学生を寄宿させる古くからの学 生会館のようだ。今も古い門柱が残っている。
歌舞伎湯は”メゾン飯嶋”というマンションの半地下。下っていく階段の傍らの柱には、御影石に 屋号を彫り込んだ大きな表札のようなものがある。隣湯の白山湯と同様、半地下であるのも旧型さ くら錠の下足箱があるのも同様。全体から感じられる印象も似ている。
大将によれば、40年になるけど引き継いだ銭湯なので、創業時期や屋号の由来については分からな いという。昭和38年の航空写真を見ると、伝統的木造銭湯が写っている。少なくとも、小石川にあ る古くからの銭湯であることは間違いなさそうだ。
脱衣所は、表の高さから1.5メートルほど掘り込んだ、3間四方の半地下空間。天井高は2間ほど。 ただ、稼働していないサウナ室がフルに食い込んでいるため広さは感じない。
外壁側の窓のすぐ横、窓とさほど高さが変わらない位置に排水溝が流れているのだろう。それなり に強いドブ臭に閉口させられる。
ロッカーは、片側だけの島ロッカーが横置きに1つと両壁側に、いずれもSakura3錠のものが並ぶ。 その他、明石湯から贈られた”歌舞伎湯賛江”と記されたアナログ体重計、旧型マッサージ機、男 女境の上の小さなテレビだけ。余計なものがないシンプルな脱衣所だ。
小さなテレビでは、同湯と至近の距離にある東京ドームで行われている巨人ー広島戦が中継されて いる。巨人が勝てば優勝のようだけど7ー0で負けている。東京ドーム帰りにやって来る客は皆無だ ろうけど、東京ドームに最も近い銭湯の1つだ。
浴室の広さは、幅3間、奥行4間。男女境に太い丸柱が2本ほど立つ。天井は緩いドームが2つ連 なる感じの”鴎ウィング型”のプラ板張り。あえて暖かい電球色の蛍光灯を使った寛げる空間。清 掃も行き届いている。
島カランは2列で、カラン数はセンターから5・7・7・7・3・0。
浴槽は、奧壁に沿った深浅2浴槽。縁には赤御影石が使われて高級感がある。深槽には座ジェット とボディマッサージ。外側にはバイブラ、電気。端の薬湯は“宝寿泉”とありながら乳白色だった。 湯温はいずれも42度くらい。井戸水を沸かしたお湯は悪くない。
サウナは”長期休業中”だけど、外壁側に冷却された水風呂。1回入る度に、水平に向いた水面10 センチくらいのノズルから、勢いよく冷たい水が吹き出す。最初は驚いたけどなかなか面白い。し かし、水は鼻にかざしてようやく分かる程の、微かにどぶ臭を感じるものだった。。。
ビジュアルは、奥壁にはちぎり絵調のモザイクタイル絵。濃い色遣いの山河の風景。深い森の緑が 印象に残る風景画だった。
土曜日の19:10から20:00に滞在。夕飯時だからか相客は3人と少なかった。起伏のある小石川の 路地の奥にひっそりとある静かで使いやすい感じの銭湯。最近までやっていたはずの、お目当ての サウナが稼働していなかったのは残念だった。
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ナカムラ （Masayuki Nakamura）
メイン:masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp
URL: http://furoyanoentotsu.com（風呂屋の煙突）
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元「牛丼太郎」
亀に綱を付けて散歩させている御仁あり。初めての遭遇。。。