ニュー銭湯・かまぶろ温泉（川崎市川崎区藤崎）

差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2006年10月8日日曜日 7:39
宛先: 銭湯ＭＬ
件名: ニュー銭湯・かまぶろ温泉（川崎市川崎区藤崎）

ナカムラです。

今日（10/7）は、「ニュー銭湯・かまぶろ温泉（川崎市川崎区藤崎）」に行ってきました。
川崎駅（東海道本線）から、２キロくらい。「川１０」の市バスで「臨港病院前」下車、０．２キロくらいです。

今日は、春と秋の年２回の公開される、鎌倉の旧華頂宮邸(浄明寺)と旧川喜多邸に移築されている和辻哲郎邸(扇ガ谷)などを見学し、気になっていた｢将元｣のランチを賞味。さらに、鎌倉を散歩した後、川崎へ向かう。

川崎駅前でも阿波踊りをやっている。阿波踊りも国民的な踊りになってきたのか、方々で踊られている。道路が一部塞がれているので、バスのダイヤは乱れていた。

同湯近く、「臨港病院前」のバス停を知らせるアナウンスの中で、同湯の紹介がなされている。バスの中で銭湯が紹介されているのに初めて遭遇する。

さて、ニュー銭湯・かまぶろ温泉。５階建ての古いビル銭湯。大型のビルだけど、マン銭でもなさそうだし、何のビルかいまいち判らなかった。１～２階部分には煉瓦風のタイルが張られ、おおきく｢ふろや｣というプレートが付いている。幟が立っていたりもして、少々派手な佇まいだ。

入り口は、緩やかなスロープを上がって２階。そこに松竹錠の下足箱がある。入浴料は、入り口の自販機でチケットを買う方式。サウナ込みで７５０円。チケットと下足札と引き換えに、大小タオルとサウナ証のナイロンのリストバンド、さらに、使い捨ての歯ブラシを渡される。

帰る際にはフロントに全て返却下さいとアナウンスされるので、念のため歯ブラシは捨ててもいいか尋ねる。もちろんＯＫ。使い捨ての歯ブラシを支給されるのは初めての遭遇。しかし、サウナ代が銭湯料金にプラス３２０円というのは、川崎では少々高い設定ではある。歯ブラシを付けるあたり、そこら辺は認識しているんだろう。

脱衣所は、女湯とは空間的に接する部分が無い独立したもの。松竹シリンダ錠のロッカーが、女湯側意外の３方に設置されている。天井は、上階を増築したので、低いものになっている。その他旧型マッサージ機が置かれている。

新しく改装された銭湯であっても、旧型のマッサージ機が場違いに置かれているケースが多い。４０年前で２５万円くらいと高価だった機械。現在で比較すると、サウナ室を増設するのと同じくらいの大きな設備投資だったはずだ。今となっては使う人なんで見たことがないけど、銭湯経営者としては、思い入れの強いものなんだろう。

浴室は、幅３間、奥行４間。天井はカマボコ型で、高さは最高部で３間弱。また、温泉浴槽は外壁側のさらに外側に造られているし、奥壁の後ろには、４段ほどの階段を上がって、３間四方のスペースにサウナ、水風呂、洗い場、アカスリスペース(１台)がある。大型の銭湯だ。

島カランは２列で、カラン数はセンターから、６・６・６・４・４・３。カランは日の丸扇の刻印がある角型のもの。

浴槽は奥壁の外壁側に主浴槽。深浅の境にステンレスの手摺が設置される形で仕切られている。奥壁には４点座ジェットが５機ならぶ。サウナ室への４段階段を挟んで男女境に接するかたちで、寝湯×２。背中へ２点、足裏へ２点、側面へ４点のジェットが当たる。

温泉槽は、６人ほどの人が入れる深浅一体となったもので、ジェットとバイブラが付いている。温泉は、少し濁りがある、淡い黄褐色の食塩泉。日の出お風呂センターや桐の湯などと同様の系列に属する湯だ。昭和４０年の温泉分析表の写しが掲げられている。

サウナは、奥壁の後ろにあるテレビ付きの立派なもので、テレビ付き。入り口にクーラーボックスが置かれて中に氷が入っているのは、｢朝日湯｣と同様で、川崎流なのか。ただ、無造作に放り込まれている氷を素手で摘んで口に入れるのは少し抵抗がある。使っている人も居ない。

とても小柄なかわいいおばちゃんが、肩に自分の背丈ほどもある敷物を担いで現れた。すると、ある客がさっと肩代わりし、他の客も一体となって、敷物の交換を始めた。素早い・・・、鍛えぬかれた見事なチームプレーだ。同湯の客は、なかなか優れていて、好感が持てる。

水風呂は、２人用で冷却されたバイブラ。なかなか心地いいもの。洗い場も３つあるけど、シャンプーやリンス、シェービングクリームなどが置かれている。特に表示は無かったけど、サウナ客用ということなんだろう。そうこうしているうちに、透明なビニールのカーテンが引かれ、黒いタンクトップとショートパンツのお姉さまがアカスリを始めた。３０分で４２００円と価格は少し高めの設定だ。

ビジュアルは、タイル絵というものはないけど、浴槽の外壁側に熱帯魚の大きな水槽が仕組まれている。金魚や鯉というのは経験があるけど、水槽内の造作や照明にも気を配ったもので、優れたインテリアになっている。

また、脱衣所方の入り口の上には、東郷青児風の絵のカラス絵がある。その後ろには、白砂の海岸・青い海・椰子の木といった南国の風景写真が広がっている。はじめは、写真ばかりが目に入って、硝子絵の存在に気が付かなかった。おそらく、以前は脱衣所の天井が２～３階吹き抜けであったのを、３階部分に床を張り、何かのスペースを造ったようだ。南国の風景写真をよく見ると、１つドアがあったりする。

同湯の入り口方の壁には、足洗い用の専用の蛇口がある。壁のボタンを押し、粗いシャワー状の湯で床と足を洗う仕組みのものだ。初めて遭遇する設備だ。

上がりは、ビール、アイス、ジュースをはじめ豊富な飲料が揃っている。ヒマラヤ岩塩をはじめ、グッズの販売にもチカラを入れているらしく、いろんなものが並んでいる。

三連休の初日の土曜日の１９：００から２０：２０に滞在。不快なほどに混んでいるという状態にはならないけど、常時客が入っている。銭湯のみの客が５、サウナ客が１くらいの割合。露天が無いのが寂しいけど、なかなかいい銭湯だ。

帰りは、すぐ近くの｢串丸｣という焼き鳥屋兼串揚げ屋で一杯。ビール(中ビン)、串揚げ８本、大きめのおにぎり２個で１９２０円。大盛りのキャベツも美味しかったし、まぁまぁだった。

帰りは、先週、旧東芝の工場跡地開業した複合ショッピングモールのラゾーナ川崎を散策する。川崎駅のコンコースと直結する極めて利便性の高い位置に出来た大規模な商業施設だ。これで、駅反対側のさいか屋や銀柳街周辺の活気ある商店街も打撃を受けるんだろう。なかなか大変だ。

《ニュー銭湯・かまぶろ温泉のＨＰ》

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ナカムラ　（Masayuki Nakamura）
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