差出人: Masayuki Nakamura <masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp>
送信日時: 2012年6月21日木曜日 23:25
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 亀の湯(蕨市北町)

ナカムラです。

今日(6/15)は、「亀の湯(蕨市北町)」に行ってきました。 蕨駅(京浜東北線)から、0.7キロ、8分くらいです。

忙しかったり飲み会が入ったりで、週末の恒例の銭湯行脚は実に2ヵ月振り。仕事のノリが良くな いのは週末の極楽銭湯ツアーを欠かしているからかも知れない。

亀の湯の仕舞い時刻は、21:00と早い。夕方、上司に急遽ミーティングにお呼ばれするも、早々に 振り切り、東京駅から京浜東北線で蕨駅に北上する。

蕨駅からアクセスする銭湯は数多い。どこか冴えない感じの蕨駅に何回降り立ったことか。そんな なか同湯は「ぶぎん(武蔵野銀行)通り」のシャビーな飲食店街を越え、蕨駅に最も近い銭湯だ。

不釣り合いに大きな唐破風のエントランスを持つ伝統的木造銭湯。ガス焚きなので高い煙突はない。 御歳78歳になる大々将が、既に小学生の頃には此処にあったというから70年くらいの歴史を持つ。 そう聞いて、戦後直ぐに建てられたのかと想像したけど、念のため1944年の航空写真を眺めると、 既に銭湯らしき建物が写っている。戦前、周囲が畑だった頃からの古豪銭湯なのかも知れない。

コインランドリーと「もりのかげ」というツタが絡まる廃業喫茶店(多分)に挟まれた唐破風のエ ントランスは広い。節電のためか屋号を記した行灯型の看板はごく小さな常夜灯が点るだけ。暖簾 はない。下足箱はSakura-G錠。ドアを入れば脱衣所を三分割したロビースペースが広がっている。

中に入って、左手のカウンターで男女ともロッカーの鍵を受け取る方式。埼玉県の銭湯料金は410 円。乾式サウナのある浴室とミストサウナがある。男女の浴室が、毎日入れ替わる方式のようだ。 今日は、水風呂もある乾式サウナが男湯として供されている。追加料金が要らないのは素晴らしい。

16年前に中普請をしている。内部の壁はピンク系の色彩の空模様という斬新なものだ。中延の松の 湯でスカイブルーの空模様というのはあったけど、ピンク系とは意表をつくものだ。

脱衣所の広さは、ロビースペースの食い込みがあるけどオリジナルは3間四方。天井は塗り直され た平格天井。ロッカーはSakura-3錠のもの。その他、脱衣籠、木製ベンチ、業務用扇風機があるく らい。広くはない簡素なスペース。

浴室は、幅3間、奥行4間半。天井は木板の2段型。紺と白のペンキにくすみはない。床はユリ模 様の白。壁はレリーフ模様が入った白。タイル類は上質なものが使われ古いものはない。メインの 水銀灯が点いていないので、やや暗い感じがあるけど綺麗に整備されている。

島カランは1列で、カラン数はセンターから9・4・4・3。外壁側の3機は透明な仕切板があってブ ース状になっている。透明なものが透明なことで、清掃が行き届いていることが分かる。

浴槽は、中央に張り出すように浴室面積の1/3くらい占める大型のものが1つ。中央に石球があっ て、お湯が流れ出る焚出し口になっている。お湯は井戸水をガスで沸かしたもの。少し塩素がきつ いけど、42度弱のお湯は柔らかく寛ぐことができる。

浴槽設備は、奥壁に接して中央側から、電気、ミクロバイブラ、ボディマッサージ、座ジェット、 足ツボを刺激する歩行浴部分に1穴スパージェット×2が向かい合わせ。一部はスイッチを押して も稼働しなかった。これは節電あるいは故障か。。。

外壁方脱衣所の庭があった場所に乾式サウナ室が設置されている。入口脇には快適な水風呂。時折 頭上の高さから水がドーっと放出される。

サウナは5人位は入れる広さ。奥の隅っこに座っていると、小生しかいないのに、団塊の世代風が 小生に接触するくらいに座る。自分のスペースだと主張しているのかな。あまり上品な土地柄でも ないので気にもならないけど、この世代、譲り合いの精神に欠ける人が多い気がしている。どうな んだろうか。。。

ビジュアルは、奥壁にチューリップ畑の凡作写真が超大判タイル8枚で構成されている。既製品な のかどこかでも見たことがある。いつもながら、もっといい写真でやればいいのにと思う。銭湯側 にも見る眼があればよいが、請け負う側がもっと眼を磨く必要があった。

上がりはロビースペースで明治牛乳130円。ピンク系の空模様のデザインは好みではないけど、狭 からず座り心地のいいソファで寛ぐことができる。そして、牛乳は森永の方が美味しいかな。

金曜日の19:45から20:35に滞在。早い仕舞い時刻の前。相客は10数人と多かった。

駅までの「ぶぎん通り」辺りに気になる飲み屋が何軒かあったけど、結局は赤羽まで戻り「八起」、 「やきとりの名門 秋吉」とハシゴで一杯。いや、いっぱい。。。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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