差出人: Masayuki Nakamura <masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp>
送信日時: 2013年2月11日月曜日 8:38
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 要湯(豊島区要町)

ナカムラです。

今日(1/11)は、「要湯(豊島区要町)」に行ってきました。 千川駅(東京メトロ有楽町線)から、0.1キロ、1分くらいです。

3連休を控えた週末。八重洲で仕事を終え、日本橋駅から東西線に乗り、飯田橋駅経由で千川駅に向かう。

要湯は駅の出入口の傍らに立つ駅前銭湯。昭和28年の創業で今年で、ちょうど60年になる老舗。 昭和38年の航空写真で見ると、今は駐車場になっている隣地を合わせた敷地に建つ、大型の伝統的 木造銭湯だった。

ロビーに2枚の絵が掛っている。1枚は、昭和44年とあり、かなり眼を惹く、かなりモダンなデザ インのコンクリ造の浴場専用の建物。さらに、平成5年の絵は、同湯の今の姿が描かれている。昭 和44年、平成5年と2度改築されているようだ。

現在の入口の上には、伝統的な千鳥破風があしらわれている。先代の建物から引き継いだ部材なの かと想像していたけど、浴室にある”和風サウナ”の宣伝を意図したレプリカのようだ。

入口は人通りの多い歩道に面しているので、自動ドアは押しボタン式。中に入れば、狭い上がりか まちの両側に松竹アルミ板鍵の下足箱。

カウンターの上には木彫りの立派な額があったけど、読めない。。。赤ら顔の大将に風呂銭を渡す。 サウナはプラス350円と少し高い。大小タオルとシャンプーセット付。ただ、タオルはパリっとし ていなくて、使い古され過ぎて、多少、臭いも気になった。

脱衣所は、幅3間、奥行2間と小型。天井は2間弱。”花月庵のれん会”から贈られた巨大な飾り額 が眼を惹く。

ロッカーは松竹シリンダー錠。その他、テレビを置いた小さな休憩スペースと自販機がある程度。

浴室は、幅5間、奥行3間ほど。左手1間ほどがサウナ室および小さな源泉水風呂になっている。 天井は2間ほどの高さのプラ板張り。

島カランは2列で、男女境側から、0・5・5・5・5・6。カランに覆い被さるような湯道具を置く台 が付いた構造が珍しい。床のタイルはオフホワイトのザラザラとした風合いの陶器調の高級そうな 代物。ただ、目地が結構欠けるなど草臥れ感が強い。

浴槽は、横に広い奥壁に沿って、センターから、バイブラ、8点座ジェット×2、深槽。さらに、セ ンターにサウナ室と立ちシャワーブース×2に挟まれてやや縦長の水風呂がある。水は、地下200 メートルから汲み上げた井戸水と謳っている。湯温はいずれも42度くらい。柔らかさが実感できる、 なかなかいいお湯だった。

しかし、サウナは温過ぎて、水風呂との往復を楽しむには 物足りない温度だった。時間がふんだんにあればいいけど、そこまで暇でもない。

金曜日の20:45から21:30に滞在。相客は最初1人で、寂しく寒々しかったけど、しばらくすると 7、8人に増え、湯気で濛々となって、居心地が良くなった。

歴史ある銭湯なんだろうけど、駅前にあって、今は主力が不動産賃貸業のようでもあり、どこかピ リっとしない印象があった。。。

上がりの一杯は、すぐ近くの”ぎょうざの満州”。埼玉方面にはよくある店らしい。既に看板の電気 が消え、オーダーストップの時間が過ぎていたようだけど、グラスビールとチャーハンセットのオ ーダーを受けてくれた。皿に”2割おいしい”と刷り込まれているけど、餡はともかく、皮が全く なっていない餃子で、王将の方が1.5倍は美味しい。

そんなこんなで、ちょっと満ち足りない週末の夜だった。。。

*************************************************
ナカムラ (Masayuki Nakamura)
メイン:masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp  
URL: http://furoyanoentotsu.com(風呂屋の煙突)
*************************************************