差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2010年1月10日日曜日 9:57
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 春日温泉(別府市駅前本町)

ナカムラです。

今日(12/23)は、「春日温泉(別府市駅前本町)」に行ってきました。 別府駅(日豊本線)から、0.3キロ、3分くらいです。

別府タワーは、高さ100メートルほどの鉄塔。東京タワーに先立ち昭和32年に地元資本によっ て建設されたもの。かつては、観光客が押し寄せた施設だったことが分かる写真が多数並んで いる。しばらく夜景を眺めていたものの200円也を払って上がって来る客はいない。塔の基部 の全面硝子張りで竣工したスペースは、倉庫にでもなっているのか窓が全て塞がれている。何 となく、熱海を彷彿させるものがある。

その北側に「北部旅館街」というアーチがある旅館街がある。観光旅館の他に、「十八歳未満お 断り」の表示が残る旅館が並ぶ一角がある。歓楽街温泉によくある機能でもある。そんな町並 みを撮影して、すぐ近くの春日温泉の朝湯に浸かる。

6:00からやっているようだ。あたりは真っ暗ななか、女湯からは、女湯らしい会話がかまびす しい。別府の共同浴場は公民館に併設されていることが多い感じがする。どっちがメインかは 分からないものの竹瓦温泉には元町公民館があって、同湯は春日町の駅前本町公民館の1階奥 にある。

早朝なので、公民館脇の窓を少し開けて、そこに置かれた「貯金箱」に100円也を投入。浴室 はその通路の奥に手前から女湯、男湯と並んでいる。ライトグリーンペンキ塗りの建物は、洋 風の下見板張り。スリ硝子が使われた窓や扉といった建具類は木製。全てが年代物だ。

庇だけのほぼ屋外に置かれたスノコで靴を脱ぐ。靴棚すらない。入口扉を開ければ2間半四方 の空間があって、階段3段ほど下がった所に3人ほどが入れる小さな浴槽がある。

男女境は、幅のある板材を組み合わせたもの。脱衣スペースなんて独立したものはなく、壁に ボックス状に仕切られた脱衣棚が造り付けられているだけだ。やはり、水栓が1つあるだけで カランはない。

低くなった床から、さらに掘り込まれた浴槽に入る。源泉は70度弱。竹瓦温泉のような濁りは なく清澄なさらっとしたお湯だ。ややあっさりし過ぎて物足りない感じがしないでもない。し かし、日々入るには、最上の温泉だと思う。

奥壁にこの浴場の開設に尽力した世話人の名前を刻んだ石柱があって、それを介して湯が注が れている。上には大仏さまのミニチュアの石像が同湯を護っている。

上がる際には木栓で湯口を閉じなければならない。そうしなれれば、熱くて入れなくなる。最 近、清掃をビル管理会社に委託した旨の掲示があった。共同浴場が共同体の力だけでは維持が できなくなっているようだ。田舎ですらそうなっている。。。

水曜日の朝湯、7:50から8:20に滞在。相客はすれ違いで出ていったご年輩の方ひとりだけだ った。

*************************************************
ナカムラ (Masayuki Nakamura)
メイン:masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp  
URL: http://www7a.biglobe.ne.jp/~masayuki/ (風呂屋の煙突)
*************************************************