機材遍歴 No.2

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RICHO GRⅢ		発売が2019/3のコンパクトカメラ。さほど需要があるカメラではないので価格はなかなか下がらなかった。価格comで、ようやく85,000円まで価格が下がってきた。用事があり錦糸町に出たついでに、ヨドバシカメラで価格comの最安値で出せるか聞いた。最初は、ヨドバシカメラは価格だけでなくサービスと合わせてトータルで売る店だと言って難色を示していた。しかし、一旦奥に戻った後に、土日なのでキャンペーンで表示価格から20,000円引きという。10％のポイントを勘案すれば、ほぼ価格comと並ぶ価格だったので即決した。実にカメラを買うのは4年振り。 RICOHのこの系譜のカメラは、フィルムのR1、GR-1s、デジタルのGR digital、同II、同Ⅲ、GX200、GXRと使って、おそらく8台目。しかし、主力のオリンパスOM-Dとマイクロフォーサーズのレンズが共用できるLUMIXのGMー1、GM－5に久しく浮気していたので、リコーのカメラはGXR以来9年振り。こんなにも間が開いてしまったのは、APS-CフォーマットになってからのGRのボディのサイズ感が、これまでのGRのフィーリングと合わず、手を出さなかったからだ。それとiPhone内臓のカメラの性能が著しく進化したのも大きい。通勤時にコンパクトカメラを持つ習慣はiPhone8になってからは途切れてしまった。（2020.06.20） 6月26日、オリンパスが祖業である映像事業を売却することを発表した。ここ13年間で黒字になったのは3期だけ。売上高は1/7へと強烈に減った。映像は以前に比べ消費されている。その担い手がカメラメーカーではなくなったということだろう。1強5弱と言われたカメラ業界からの撤退はこれからも続くだろう。（注）写真は、GRⅢにHaogeのメタル角形フードとニコンのビューファインダーを装着した姿。
OLYMPUS E-M5 Mark2		2012年3月の発売から4年あまり経つ、小生のメイン機OLYMPUS E-M5。イメージ通りの画像を作ってくれるという点で、性能に不満は感じていない。また、ファインダーがなく背面のモニターのみのサブ機パナソニックのLumix GMｰ1がどうにもこうにも昼間の撮影に不便で、昨秋、ディスコンで投げ売られていたLumix GMｰ5（ボディ）へ置き換えたばかり。そんなにカメラ投資ばかりしている余裕はなく、半ば見送りかなと思っていた。しかし、2015年2月の発売以来、1年ほど価格を追っていた意中のカメラ（OLYMPUS E-M5 Mark2）が、クリスマスおよび年末・年始商戦終盤の在庫処分モードなのか、新宿のヨドバシカメラ本店で、発売時価格よりも何と▲35％安。購入ターゲットの値段よりも▲10％と安く売られているではないか。三が日の特別価格と値崩れしやすい正月休み明けとどちらが安いのだろうと逡巡したのもつかの間。手持ちのOLYMPUS 初代E-M5は、メイン機として3年で優に10万回以上シャッターをこなし疲れている。電池の接点が時折不機嫌になる。旅先で疲労故障すると悲しいな。心の中でそんな理由を並べたて、結局、半ば見送りとしていたはずの新鋭機に投資した。諭吉7人ほど動員。聞けば、3年余り間隔を置いた二代目ながら画像センサーは同一らしい。多少怯むが、そこは恐らくSONY製。他社より2、3年進んでいるというSONYの言葉を信じることにしよう。フィルム時代からの伝統で、本格的ながら、OMシリーズは小さく、軽い。そして、意外にもプロユースに耐えるタフなカメラだ。画質にうるさい赤城耕一氏が、ミラー付一眼レフに替えて、兄弟機のフラッグシップE-M1を使っている。画像エンジンの進化で、何より暗所での撮影が優れているらしい。ハイコントラストの夜景で威力を発揮する”超軟調”の設定ができるようだ。ネオパン400を超軟調の増感現像液「パンドール」で高温現像していたオヤジ世代をわくわくさせるスパイスも効かせてある（現在の普通の人には理解不能と思うけど）。夕夜景を愛する”風呂屋カメラマン”として、悪条件での表現の幅が広がるだろう。多分。（2016.01.05.記）

Panasonic Lumix GM-5	高校時代にオリンパスXAを買って以来、リコーR1、コニカビッグ・ミニ、フジ・ティアラ、リコーGR-1ｓ、GR-Digital1、2、3、GX-200、GXRと、サブのカメラは徹底的に小型のカメラを志向して来た。カメラを持っていなければ写真は撮れないので、小型・軽量さと性能とのバランスを絶えず考えて来た。昨年6月に、手持ちのリコーのGXRの後継として、発売から1年を経たPanasonicのGM-1を購入し、通勤鞄に忍ばせ毎日持ち歩いて来た。しかし、その直後、液晶ビューファインダーを搭載したこのGM-5が登場して悔しい思いをした。昼間の明るい時にカメラ背面の液晶モニターのみで露出をコントロールすることは自分としては不可能だ。さりとて買って間もないGM-1を使い倒さないのは気が引ける。そんなこんなで悶々とすること1年。すると、僅か1年でGM-5が製造中止になり、在庫処分のため価格が半値まで下がっていた。それでもGM-1に気兼ねし自重していたけど、やはり毎日使うカメラが諭吉4人ならばいいかと思い直し、昼休みに有楽町のビックカメラに行った。ビックカメラに在庫があれば、他店から取り寄せてもらう位の心づもりだったけど、レンズが付属しない黒のボディ、”最後の1台”が店内在庫で有った。来年には新機種が出るという噂だけど、どうせ最初は高くて手が出ないだろう。使ってなんぼのカメラ。待ってばかりはいられない。このカメラ。大きさは”コンパクトカメラ”だけど、マイクロフォーサーズの交換レンズ群が使えるミラーレス一眼。稀有な存在だ。メイン機のオリンパスのEM-5用として手元にあるズイコーの12ミリ（24ミリ相当）、17ミリ（35ミリ相当）、LUMIXの20ミリ（40ミリ相当）、25ミリ（50ミリ相当）、45ミリマクロ（90ミリ相当）他の手持ちの交換レンズを共用することが出来る。小さいが故に、操作性やファインダーの見え方はEM-5よりかなり劣るし、練れていない設定も多い。しかし、ミラーレス一眼の中級機くらいの機能を秘めていて、なかなか侮れない。振り返ると、液晶ビューファインダーを付けたコンパクト機のGX-200が最も行動を共にしたカメラかも知れない。同様の働きをGM-5に期待している。（2015.11.08.記）

Panasonic Lumix G Vario HD 12-32㎜　Ｆ3.5-5.6　ASPH　MEGA　O.I.S.	GM-1付属の超小型標準ズーム。GM-1のボディは捨て値で売却しながらもこのレンズは2014.6以来、17㎜や20㎜といった単焦点レンズとの組み合わせで、GM-1、GM-5のみならずオリンパスEM-1、同MarkⅡなどにも付けて利用頻度はかなり高かった。中望遠側では不満が残る画質ながら広角側はかなりシャープ。何より70グラムという信じられない軽さが魅力。しかし、2年半酷使したらズームリングの接着剤が溶け、レンズの脱着やズームリングの操作に支障を来したため修理に出した。この故障はネットでも度々指摘されていたもので、軽量化の為に設計に無理があったのだろう。ヨドバシの修理窓口氏は可能性として1万円を超える可能性も指摘された。実売価格2.5万円位のレンズにしては痛い値段だ。しかし、結果はレンズユニットをごっそり交換し、シリアルナンバーが記されたマウント以外は新品で戻って来た。修理料金は”保証外無償”と記されていた。窓口氏に何故無償なのか問えば、メーカーの判断だという。もちろん異論はないけど、この故障の原因をユーザーに負わせるのは酷だというパナソニックの判断なのだろう。（2016.12.24.記）