差出人: Masayuki Nakamura <masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp>
送信日時: 2013年3月20日水曜日 22:38
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 黄金湯(荒川区東日暮里)

ナカムラです。

今日(3/1)は、「黄金湯(荒川区東日暮里)」に行ってきました。

日暮里駅(京浜東北線等)から、0.9キロ、10分くらいです。

日暮里カジュアル。略して”ニポカジ”の通りを尾竹橋通りに向かって北上。尾竹橋通りを過ぎて ジーンズのエドウィン本社の裏手にある。

常磐線の三河島駅からも同じくらいの距離。同湯から100メートル余り先に行けば、押しも押され ぬ東京の名銭湯、雲翠泉、帝国湯などが居並ぶ。そんな、銭湯密集地にある。

斜向かいには、この時間でフラッシュが点滅するが如く溶接の光を漏らす町工場があった。家業だ った鉄工所育ちの小生、久し振りに見る懐かしい明かりだ。

さて、黄金湯。築50年は超えるというコンクリ煙突を有する伝統的木造銭湯。四つ角に面してあっ た前栽は、ここ東日暮里界隈に馴染む、チープなモルタルのコインランドリーに、かつての古いエ ントランスは、白いタイル張りのロビース兼エントランスに替わっている。ただ、女湯側から掛か り松が伸びる。女湯には、小さいながらも庭が残っているようだ。

暖簾は、手作りのモール細工で装飾されたオリジナル。それを潜って入れば、松竹錠の下足箱が並 ぶ。

自動ドアを入れば、6畳ほどのやや雑然としたロビー。壁が書院風になっていて、窓外を望むがご とく、庭園の写真が張られている。カウンターに座るのは、丸刈りで髭を湛えた黒縁眼鏡の大柄な 兄ちゃん。何処か芸術家風。銭湯ではあまり見ないタイプだ。

時間の関係もあって、サウナ料金が高かったら止めようと考えていた。しかし、通常はプラス300 円の料金が金曜日だけ200円というサービス価格で提供されていた。オレンジ色の清潔なバスタオ ル付。曜日を限ってのサービス価格というのは、世の中では一般的だけど、銭湯ではかなり珍しい。

脱衣所の広さは、3間四方。昭和の終わり頃の改装だろうか、天井も壁も白いクロス張り。ロッカ ーは入口方の壁にサウナ客用の縦長のロッカーと外壁側に通常サイズのロッカー。錠はいずれも松 竹のシリンダ式のものだった。その他、デジタルの体重計と自販機があるくらい。

浴室の広さは、幅3間、奥行4間半ほど。天井は2段型で内側すべてプラ板張り。島カランは1列 で、カラン数はセンターから4・6・6。床のタイルはオフホワイトの星形。カラン周りはサワーピ ンクの大理石模様のものが使われている。

浴槽は、奥壁に沿って、バイブラと気泡湯(非稼働)の主浴槽と、深槽は7点座ジェット×2。さら に外壁側には1人用の水風呂がある。お湯は42度くらい。”電磁水”との表示がある。聞けば、井 戸水と水道の混合水を重油で沸かしているという。電磁水については聞きそびれてしまった。

外壁の外側に乾式サウナが増設されている。温くて物足りなかったけど、”松山、二番町、渋い男の ブルース〜♪”というような聞いたこともないC級演歌が流れている。東京音楽放送協同組合・浅 草放送所のカレンダーがあったので、そこからの配信だろうか。なかなか渋い選曲だ。

相客は、こんな広い銭湯に、総入れ墨のおじさんと床にベタ座りの爺の2人だけ。入れ墨のおじさ んと水風呂を譲り合いながら、サウナと水風呂とC級演歌を楽しむ。

ビジュアルは、奥壁一面に、コミカ風呂的な装飾タイル風が張られている。時折見かける「折田工 務店」というところがサウナを手がけている。中普請全体もそうなのだろうか。そうだとすれば、 コミカ風呂のイシイ傘下の工務店なのか。。。

金曜日の19:30から20:30に滞在。コミカ風呂的な中普請を経て、それがかなり草臥れた感じにな った銭湯だった。居心地は悪くない。この手の銭湯は彼方此方に多かった。しかし、気がつけば、 こういった銭湯が一番数を減らしている。そういえば、あそこも、あそこも廃業してしまった。。。

入る時には降っていなかった雨が大降りになっている。雨が降ると強く相方に言っておいたのに、 案の定、傘を持っていない。小生は常時傘を携帯しているものの、2人で入るにはちと小さい。駅 前の中華屋「馬賊」に着く頃には、湯上がりの後なのに少々雨に打たれてしまった。

馬賊では、紹興酒少々と、手打ち麺のタンタン麺と焼きソバ。この店は久し振り。見てくれは十人 並以下だけど、叩いて手延べされた太い中華麺の味が良かった。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
メイン:masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp
URL: http://furoyanoentotsu.com(風呂屋の煙突)
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                            蔦が絡まるレトロな洋食屋。惹かれる。。。








                                  ”ニポカジ”の通り。