小町湯（大田区萩中）

差出人: Masayuki Nakamura
送信日時: 2007年4月28日土曜日 2:36
宛先: 銭湯ＭＬ (sento-freak@kt.rim.or.jp)
件名: 小町湯（大田区萩中）

ナカムラです。

今日（4/27）は、「小町湯（大田区萩中）」に行ってきました。
大鳥居駅(京急空港線)から、０．６キロ、６分くらいです。

今日は、勤務先の近くに「新丸ビル」のグランドオープンがあって、賑やかだった。２１：００に会社を出て、ちょっとだけ眺めてきたけど、その時間でも、なかなか混雑していた。昼間は入場規制を行っていたらしい。

地下１階を冷やかしただけながら、それですら華やかに過ぎて、Ｂ級志向の小生に係わりが出来そうな店は皆無だった。強いて言えば、セブン･イレブンと、お茶漬けの店くらいか･･･。セブンイレブンはともかく、最安でも１杯６５０円のだし茶漬けの店なんて、直ぐに潰れそうな気がするけど･･･。

今日は、決算発表の会社を数社回ったり、テレフォンカンファレンスに参加したりと、タフな１日だった。閉店間際の社食で夕食を済ませ、新丸ビルも冷やかしたので、いざ小町湯へ。本当は糀谷駅からの方が近いようだけど、間違えて１駅先まで行ってしまった。

環状八号線から一筋入った場所の三叉路。隣は散髪屋で、向かいは居酒屋。近くに｢あけみ｣なるスナックの看板も煌々と点っている。銭湯を中心として、いつもの「役者」が並んでいる。

同湯は、改装されてフロント式になっているけど、エントランス部は小さなむくり破風の黒瓦。その上には千鳥破風が載っている。堂々というほどではないけど、まぁまぁの雰囲気がある。後方にはコンクリ煙突が立っているけど、何だか短い。

暖簾を潜ると小さな靴脱ぎのスペースで、下足箱の錠は松竹。自動ドアを通ると、増築されたフロントスペースがある。ビールはないけど、２つの冷蔵庫に飲料が詰まっている。ややもったりしている感じだけど、居心地はいい休憩スペースだ。

フロントの女将に｢サウナとで･･･｣と言うと、サウナはもらっていないとのことで、風呂銭の４３０円だけを渡す。さすが大田区。遠赤外線の乾式サウナが無料だ。

脱衣所は、幅３間半、奥行３間といったところ。フロントの一部とサウナ室の一部が、それぞれ食い込んできている。天井は格天井ながら、鏡板は木目プリントの昭和中期的な合板になっている。壁も白いクロス貼りで、煤けて、一部が剥がれたりしている。すさんではいないけど、いろんなところが草臥れている。

ロッカーは島ロッカーが１つと、外壁側にブロック状のゴツい錠が付いたロッカーがある。外壁側の１間は、かつて、庭を潰して増築された感じだ。

その他、ヘルスメーター、料金１００円の新型マッサージ機なんかがある。

浴室は、幅３間半、奥行４間。天井は２段型。白とブルーのペンキで塗り分けられている。
島カランは２列で、カラン数はセンターから、６･４･４･３･３･４。カランはWaguriの取っ手が茶色のもの。島カランは、上面が緑のタイルで、側面が白色煉瓦様のタイルが使われている。床のタイルも、鶴見の銭湯でよく見かける、正方形の内側に点線が入っているものだけど、クリーム色ではなく、島カランとお揃いで、グリーンっぽい色になっている。

浴槽は、奥壁に接した深浅２槽。浴室の幅があるせいか、釜場の通路の他に、外壁側にもそれより広い幅でスペースがある。しかし、浴槽には奥行きがあるので、なかなかゆったりと大きい浴槽になっている。

そして、同湯の浴槽は、へりの高さが低い。つまりは、深槽だけでなく、浅槽も掘り込んだ浴槽設置になっている。さらに内側のタイルが、往年の小石タイルがびっしり･･･。浅槽は、ジェットはなくバイブラのみ。深槽は何もない素の風呂で、透き通った湯面の下には、やはり小石タイルが鮮明に見える。なかなかレトロな浴槽だ。しかも、温度が浅槽は４３度強、深槽が４４度強となかなか、お熱い湯が満たされている。

サウナは、外壁側脱衣所方に、ヒータが脱衣所に食い込む形で設置されている。一間四方。Ｌ字型のベンチの定員は５人くらい。小さなサウナだ。しかし、遠赤外線サウナの温度もそれなりに高い。

水風呂はないけど、同湯のカランの水は、結構冷やっこい。旧型の白ケロリン桶で水を数杯被るとそれなりに身体の熱は下がる。時間の関係もあって、そんなに何回も往復ができないけど、週末サウナを堪能する。できれば、テレビがあればいいけど、同湯にそこまで望むのはムリだろう。

ビジュアルは、奥壁に中島師のペンキ絵。絵柄は高峰を奥にした渓谷の図。何回か見たことがある定番だけど、しばらく遭遇していない感じがする。富士山は女湯の方にある。そして、男女境にはモザイクタイル絵。洋館に海原、海鳥、燈台というお決まりの洋風の絵柄ながら、どこと無く和風の感じがある、少し不思議な感じのものだ。色使いが濃いのもいい。

２１：５０から２２：５０に滞在。相客は６～７人くらい。上がりはビールがないので、紙パックのコーヒーをいただいた。

帰りは糀谷駅まで０．４キロほど。２２：０７発は、本数が少ない特急･久里浜行だった。横浜駅まで、座って帰れるので楽チンだ。

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ナカムラ　（Masayuki Nakamura）
URL: http://www7a.biglobe.ne.jp/~masayuki/ （風呂屋の煙突）
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糀谷駅前

短い煙突がある。

	男湯に何故かベビーベットがある。
「スナック/あけみ｣。どんなママさんなのか･･･。	同湯のある通り。住宅地の中にスナック(いこい)や居酒屋(みちのく)、理髪店がある。