光明泉（目黒区上目黒）

差出人: Masayuki Nakamura
送信日時: 2006年8月19日土曜日 8:20
宛先: 銭湯ＭＬ
件名: 光明泉（目黒区上目黒）

ナカムラです。

今日（8/18）は、「光明泉（目黒区上目黒）」に行ってきました。
中目黒駅（東急東横線）から、０．３キロ、３分くらいです。

恵比寿の会社に勤める友人と、ひと風呂浴びて、一杯という趣向。しかし、相棒は、仕事で捉まってなかなか現れない･･･。

結局、２時間近く、中目黒の街を散策していた。この街は、１０数年通った街で、細かな路地まで知悉している。数年ぶりで歩くと驚くほど変貌している。でも、暖簾の奥には、多少老けたけど、かつて見慣れた面々があったりして、懐かしい。

さて、２２：００には相棒も現れて、光明泉へ。
東急東横線のガードの傍らにある、３階建てのマンション銭湯。半地下の１階にはコインランドリー。単身者が多い土地柄か、相当台数の洗濯機や乾燥機がある。しかし、使っているのは、意外にもこの街特有のクリエィティブな若者ではなく、どこの銭湯のコインランドリーでも見かける風体の、中高年おじさんが多い。

銭湯への入り口は２階にある。ご高齢の婦人が難儀しながら、時間をかけて、降りてくる。どこの都心もそうだけど、この街は、若者と高齢者で二極化している。
２階に上がると、小さな靴脱ぎのスペース。下足箱は松竹板鍵の下足箱。茶色のアクリル板が多いけど、同湯は臙脂色と黄土色のツートンカラーで、落ち着いた中に洒落た拘りがある。

自動ドアを開けると、３畳ほどのフローリングのフロントスペース。テレビと冷蔵庫と入浴グッズのショーケースがあるシンプルなもの。フロントの主は、中年にさしかかって来た、長髪の方で愛想がいい。入浴料４３０円にサウナ代２００円を払うと、大小タオルと、ひっかけキーを渡される。

脱衣所は、居住スペースなのか、この部分には３階があって低い。広さは、幅２間、奥行５間ほどと細長い。それと、女湯と空間的に繋がっている部分がなく、完全に独立した脱衣所になっている。

ロッカーは、両サイドと、片側だけの島ロッカーが１つで、やはり下足箱と同じ黄土色で統一されている。奥にテーブルと椅子がある休憩スペース。その他、自販機、サウナの温度を示すデジタル表示機が脱衣所にあるのは初めての遭遇だ。男女境側には、ガラスケースに入った、一対の縁起物みたいものがあったけど、何だったんだろう･･･。

浴室は、３間四方の小振りなもの。プラ板張りの天井は２間半とそこそこと高く、浴室は女湯と空間を共有している。一見して｢純白｣。清潔な浴室だ。斜線規制の部分か、天井の斜めに切られた部分が、ガラスブロックというのも斬新。昼は、夜と違って、陽光でこの白いタイルが映えるんだろう。夜とは違った雰囲気になるはずだ。

島カランは１列で、カラン数はセンターから５･５･５･６。センター側はそれぞれに長い衝立があって、ハンドシャワーが立ちシャワー的に使える構造になっている。カランは、温度調節付のワンプッシュ式のもので、銭湯では珍しい、スーパー銭湯仕様だ。

しかし･････・、この銭湯は異様に混んでいる。イモ洗い状態と言っていい。しかも、客層がまた若い･･･。座湯に浸かりながら、隣の幼げな相客に尋ねると、近くの目黒学院のバトミントン部の高校生で、夏合宿中とのこと。合宿中の高校生の一群か･･･。初めての遭遇だ。礼儀正しいのが好ましい。

浴槽は、奥壁に深浅２槽。浅層に座ジェットが併設されている。湯温は４１度強。今の時期がこれくらいがいいのかも知れない。それに、「ラジウム泉」というものの効果か、湯が柔らかく、肌に馴染む、いい感触がある。

いまどきの高校生も気持ちよさそうに浸かっている。広い風呂が好きで、疲れも取れるという。なかなか解っているヤツだ。

サウナは、脱衣所方にある。何気なく使っている引っ掛けキーだけど、友人は鎌のように、上から下に引っ掛けている。小生は、下から上に引っ掛ける。構造的には小生の使い方が正解なんだろうけど、友人の使い方が、力を掛けるということからすれば理に適っている感じがする。

サウナ室の広さは、柱が邪魔しているので、４、５人用という感じ。静かに音楽が流れている。壁のザラザラタイルは新しく、そのほかも清潔に維持されて、小さいながらもいいサウナだ。通路を挟んで、外壁側に２人用の水風呂。この水も柔らかい。温度は２０度くらい。回転は遅くなるだろうけど、水風呂はこのくらいがゆっくり、長い時間入っていることができるので、いい。

ビジュアルは、奥壁にスポーツカーに女性が立っている既成の物で、よく遭遇するもの。そのほかは純白のタイルに、一部、黒のタイルが幾何学模様のごとく張られ、アクセントを付けている。シンプルながら、清潔さもあって、いい感じに仕上がっている。

上がりは、２１０円のビールに惹かれつつも、久しぶりの｢大衆割烹　藤八｣へ。看板の２３：３０までは４０分ほどしかない。生ビール、まぐろブツ、いか刺、鰯の一夜干し、串焼き。そして、名物のコロッケを取る。ここの名物は、〆のうどんもあるけど、今回は時間がなくて、あり付けなかった。相変わらず、マグロの鮮度は絶品だし、誠実な商売をされている。女将は帰った後とのことで、久しぶりなのに会えなかった。

偶然だけど、このお店は高校の１年後輩のご実家だ。ニューヨーク大学を卒業して、ニューヨーク市長が経営する情報ベンダーに勤務されている。まぁ、だから安くなるというわけではないけど、いろんなところで、いろんなものが繋がっている。

中目黒発２３：３０の最後の急行で帰途に着く。朝の東海道線より混んでいる。

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ナカムラ　（Masayuki Nakamura）
URL: http://www7a.biglobe.ne.jp/~masayuki/ （風呂屋の煙突）
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10数年間通った道	旧宝来湯跡(ドラッグストアに変わっている)