差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2003年12月7日日曜日 21:18
宛先: 銭湯ML
件名: [sento-freak:04636] 港南泉(横浜市港南区)

ナカムラです。

今日(12/7)は、「港南泉(横浜市港南区)」に行ってきました。
港南中央駅(横浜市営地下鉄)から3分程度です。

横浜市民10年を経過したけど、ここら辺の確かなイメージは持ちえていない。
横浜刑務所や少年鑑別所があったり、一昔前は田舎だったんだろうな。
だから、最近開発された新しいというイメージ。
そんなところにボロ銭?

そんなこんなを考えながら行くと、東京型のコンクリの高い煙突。
木造銭湯だけど、入口に箱型のエントランスが増築されている。
その前に駐車場もあって5〜6台は停めることができるスペースがある。

靴を脱いで上がるエントランス、下足箱はSakuraG、男女共用で138番まで
ある。
傘入れも、「さくら」と書いてある錠がついた縦2段のボックスタイプ。なんだか、
新しい感じのもの。

自動ドアを通ると左手に新しいフロント。脱衣所の一部スペースを使った式のもの。
壁側にベンチ、テレビ、椅子、冷蔵庫が置かれている。
フロントに400円。日曜・祝日は紅花湯。無料サウナもある模様。
ボロ銭ではなかった。

一部フロントのスペースにとられているけど、4間四方の広い脱衣所。
男湯は、一部張り出している部分がありさらに広い、そこにソファとテレビが置いて
ある。

天井は格天井ではないけど、長さ4間の板を数枚渡してあるもので、それなりの風格
がある。
梁は見事な材で、大黒柱には細かな長方形のタイルが巻かれている。
床も白い厚めの板で組まれている。

浴室も大きい。幅4間、奥行き4間半と広大なスペース。サウナも10人以上は入れ
る大型のもので外壁側に張り出している。
もちろん、水風呂もあって、入っていると冷却水が補充される立派な設備。

天井は2段型。張り出したウィングの幅が当然ながら広い。
ペンキは白のみ。1点の曇りもない。

島カランは2列。カランはセンターから6・5・5・5・5・4。茶色の六角形の
取っ手。すべてにシャワーが付いている。
浴槽は3つ。センターから7点座ジェット×2、半分がバイブラ&赤外線ランプがつ
いている浴槽、そして薬湯(今日は紅花湯)。
温度はそれぞれ、スー銭仕様といったところ。

ビジュアルは、浴槽の上に巨大なタイル絵(縦17枚×横47枚)。湯船の上に幅4
間のタイル絵が鎮座している。
絵柄は山の上にある川の源流といったもの。紅葉、高山につき低い松の木、その真中
を細く急な源流が流れているというもの。
絵柄は違うけど、「六龍鉱泉(台東区池の端)」にあるのと同様なタイプ。

日曜日の18:30。浴室に10人。脱衣所に5人くらい、結構人が入っている。

帰りにフロントの女将と話しをすると、2ヵ月前に前の高齢の経営者から経営を引き
継いで、改装したばかりだとのこと。(なるほど)
前にどこかで銭湯をやっていたのかと問うと、「東京の大田区でやっていた」と。

「どちらですか」と聞くと、「大田区って知りませんか?」と怪訝な顔をされる。
小生は、大田区の「何湯ですか」というつもりで聞いたんだけど、よく考えれば、
(そんなマニアックな質問は)そうは伝わらないな・・・。

大田区では「川島浴場」を経営していたとのこと。
それにしても、銭湯の経営権って、今でも流通しているんだと知った。
立派な乾式サウナが無料なのは、大田区のDNAが効いているからかな。

ボロ銭指向の小生。だいぶイメージを裏切られたけど、現役バリバリのいい銭湯だっ
た。