金乗湯(練馬区錦) 2012.03.04.

ナカムラです。

今日(3/4)は、「金乗湯(練馬区錦)」に行ってきました。
上板橋駅(東武東上線)から、1.1キロ、12分くらいです。

相方と大きな風呂敷包みを抱えて川越街道沿いのリサイクル屋に出番が少なくなった品物を引き取ってもらう。二束三文だけど、捨てるには忍びないという思いを少し和らげてくれる。まぁ、全体で二束三文なのは変わりないけど、意外なものに値段が乗り、それなりだろうと思っていた物が例えば50円だったりする意外性も面白い。

査定結果を待ちながら近くのロイヤルホストで遅い昼食。果たして査定額はいつも通り、昼飯代と往復のバス代程度だった。でも、家から物が減って心が軽くなる。これはこれでいいのかも知れない。

このリサイクルショップと同じ練馬区錦町に、既に商店街の体をなしていない”くるみ商店街”があって、金乗湯がある。

隣が金乗院という立派なお寺さん。屋号はそこから来ているんだろう。避妊具の小さな自販機だけが残るかつては薬屋。そんな建物がある小道の奥。黒瓦を載せた脱衣所棟にやはり黒瓦を載せたむくり破風のエントランスの同湯が見える。屋号を記したコンクリ煙突が後方で黒煙をくゆらせる。

15:30の開店から15分くらいが過ぎた頃。冬の陽の短さもあって、明るい時間帯に銭湯に入るのは久し振りだ。

昼の銭湯は、夜とは違った時間が流れて雰囲気も違う。かつて銭湯通いをしていた子供の頃、希に昼の銭湯に連れられ、湯上がりに池の鯉などを眺めると、いつもと違う印象だった。そして、何か得したと感じたのを良く憶えている。そんな時は決まってジュースを買ってもらうことも出来た。。。

伝統的木造銭湯の金乗湯の浴室には、海岸に波飛沫が上がる早川さんの西伊豆のペンキ絵。ただ、”西伊豆”や”早川”はなく、ただ”平成十六年四月二十一日”とだけ記されている。時間が経っているけど、未だしっかりとしたコクのある色合いが健在だ。

井戸水を薪で沸かした柔らかいお湯。
昼時の銭湯、やはり極楽至極。。。

《前回訪問:2011.05.12.》